弘前城の天守閣移動と石垣工事|見学入場OK!見どころ簡単解説

弘前城(ひろさきじょう)は、東北で唯一の現存天守閣です。石垣を修理するため、天守閣は現在本丸の内部側に移動されています(移動先で展示中で、入場OKになっています)。

工事が始まったのは2014年です。約10年かかる見込みで、直近では2024年に石垣補修工事が完了予定。2025年に天守を石垣の上に戻し、2026~2028年に耐震補強工事を行うようです。

石垣の上に戻った弘前城も早く見たいですが、移動されて地面に置かれている天守は工事中の今しか見ることができない貴重な姿です。

弘前城に入場・見学したい、所要時間は1時間ほど


弘前城の拝観券(310円)

工事の影響で一時期は天守に入れなくなっていましたが、現在は入場可能です。大人310円です。

天守自体は3階建てで内部もこぢんまりとしている為、観光所要時間はそれほどかかりません。20~30分あれば、十分見られます。

弘前城天守の中から見えた景色

その他二の丸辰巳櫓など、弘前城公園内の櫓跡や城門も観光して巡るのであっても、1~2時間くらいあれば概ねまわれます。

弘前城の石垣工事について|工事期間はいつまで?

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公式HPより引用

弘前城の石垣は、外側にゆがんでふくらむ「はらみ」という状態がみられていました。大地震があった場合には崩れる危険があると指摘されてきており、これを受けて石垣の修理工事が始まりました。

調査自体は2013年頃から行われ、実際に工事が始まったのが2014年頃です。弘前城の石垣修理工事はかなり長期間にわたる大規模修繕の計画であり、工事期間は10年間を予定しています。

石垣を修理後、天守を戻してさらに耐震補強工事を行います。耐震工事まで含めての完了めどは2028年とされています。

しばらく石垣の上にたたずむ弘前城を見ることはできませんが、天守閣が本来の場所から約70mほど移動しているイレギュラーな現在の姿も、工事期間中だけの貴重な姿です。工事をやっているから行かないというのではなく、この機会に一度訪れておくのもおすすめです。

弘前城公園の見どころ

弘前城は、津軽為信つがるためのぶが築城を計画したお城です。5重の天守閣だったのですが、落雷で焼失。1810年に本丸にあった辰巳櫓を3重に改装して天守の代用にしました。現在残っている天守はこのときのものです。

津軽為信

戦国時代に津軽地方を統一した武将で、弘前藩の初代藩主です。外交や政治が得意な計算高い策略家であり、目的達成のためには(見方によっては)姑息な手段であってもいとわず突き進んだ人物です。

為信は弘前城の築城を計画したものの、完成を見ることはなく病死してしまいました。

三の丸 追手門(おおてもん)

弘前公園の玄関口が追手門です。築城当初を除いて、こちらの門が正門とされてきたそうです。

弘前市立観光館に展示されているねぶたの山車

三の丸追手門の向かいにある弘前市立観光館では、ねぷたの山車が展示されています。

弘前城見学の後に立ち寄ってみるのもおすすめです。パンフレット類が豊富に取り揃えられており、学びの手助けになります。また、レンタサイクルもあります。

新緑の中に映えている赤い橋が美しいです。桜の季節には一面がピンク色に染まり、大変幻想的な空間となります。

二の丸 南内門

弘前公園内には、推定樹齢340年以上のアイグロマツがあります。成長が早く、背丈が高くなることから、当時は遮蔽目的で植えられていたそうです。

この松は、幹が美しい曲線を描いている見た目から「鶴の松」と呼ばれています。

向かいにある大石は「亀石」と呼ばれます。亀の甲羅に似ていることと、「鶴の松」の向かいにあることからこのように呼ばれるようになりました。

弘前城前にある「いかすみ石」。イカの形をした石で、天守台の隅におかれていました。弘前城跡でしか発見されていない謎な形の石で、何のために造られたのかは調査中とのことです。

弘前城のスタンプは天守閣1階にあります。ない場合は、天守内売店で店員さんに声をかけて出してもらいます。

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公式HPより引用

弘前城は、冬期(11月24日~3月31日)に天守閣入場ができなくなります。周囲の城郭には入れますが、天守閣の内部へ入ることはできなくなってしまいます。

この期間は、弘前公園内「緑の相談所(※月曜休館)」にスタンプの設置がされます。

弘前城の基本情報

料金4月1日~11月23日は有料(大人310円)天守閣入場可能
その他の期間は無料(ただし天守閣は入場NG)
5月最終日曜日は無料開放
開園時間9:00~17:00
アクセス弘前駅からバス15分
駐車場園内になし

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