塩尻「井筒ワイン」桔梗ヶ原の葡萄園で作られたジューシーな信州ワインを試飲できるワイナリー

井筒ワインは、長野県塩尻にある井筒ワイナリーで作られているワインです。ワイナリーでは様々な種類のワインを自由に試飲することができ、味をためしてから購入したい人にもってこいなスポット。観光としても楽しめます。駅から遠い(徒歩25分)のでそれがネックですが、ぶらぶらワイナリーをめぐるというのんびりな旅も良いではありませんか。

諏訪といえば日本酒が幅を利かせているわけですが、お隣の塩尻ではワインが定番。1日目は上諏訪で日本酒の蔵巡りをし、2日目には塩尻でワイナリー巡りをしてきました。

井筒ワイン/信州塩尻・桔梗ヶ原

JR中央本線塩尻駅から徒歩25分くらいかかって井筒ワインへ到着。ワイナリーは駅から離れていて、あんまり徒歩で向かうのはおすすめしませんが行けなくもない距離ではあります。基本はタクシーで向かうのが良さそうです。工場見学などはやっておらず、試飲と販売のみです。駅からワイナリーへ向かう途中の道は、目立ったものは特に何もないのですが、度々葡萄畑に出くわしました。この辺りを桔梗ヶ原といいます。

松本盆地の南にあたる塩尻には、奈良井川と田川に囲まれている地域があります。ここを桔梗ヶ原と言うのですが、元々は農耕に適さない荒れた地で長らく放置されていました。明治の頃にどうにかして開拓しようということになり、それ以降、多くの作物の生産地となりました。

特にブドウが良く採れ、そこからワイナリーが多く作られるようになったのでした。塩尻のブドウの出荷量は信州で3番手。信州ワインは8割方が塩尻産なのだそうです。塩尻といえば、井筒ワインの他にも「信濃ワイン」「五一わいん」が有名。信州クラスタはもちろん、いずれも聞き覚えがあるかと思います。

井筒ワインを試飲する(無料)

ワイナリーの販売店舗の中に入ると、試飲ができるように作られた大きなスペースがあります。赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン、ジュースと各種類ごとに冷蔵庫が分かれていて、気に入ったものを自分で注いで呑みます。

注ぐカップは中央のテーブルに設置されています。小さめのプラスチックカップが試飲用として準備されていました。

種類が非常にたくさんあるので呑み過ぎないように、ちょっとずつ試飲。

(上)赤ワイン。

左にある果樹園と書かれた「ヴェルジェ」は辛口。おなじみマスカットベーリーAを使ったワインなので、渋みがやわらかくてまろやかでした。中央のボトルは、桔梗ヶ原(と契約農家)の葡萄だけで作られた無添加ワインです。桔梗ヶ原産のマスカットベーリーが100%使用されていて、果実の香りがよく感じられます。右の「信州」は、これまたおなじみメルローを使った辛口の赤ワイン。

(上)赤ワイン(2段目)

中央のボトルについている赤い丸いマークは、NACの認定品であることを示すものです。長野県で収穫された葡萄を長野県内で醸造したワインの内、ソムリエ等で構成される審査会が品質を認めたワインのみにつけることができます。NACとは、長野県原産地呼称管理制度のことで、商品への信頼を高めて地域振興を図るために、2002年に創られたものです。信州の日本酒でも、このマークはよく見かけます。

(上)白ワイン

右のボトルは「デザート・ナイアガラ」。他のワインはアルコールが12~13%程度なのに比べて、こちらは16~17%もあり、より芳醇な仕上がりです。平均的な日本酒よりも高い度数でありながら、かなり甘い口当たりなので、これは呑み過ぎ注意…。濃厚なので、割ってカクテルに使ったりするといいかも。

(上)ジュース。

合成添加物を使っていない無添加の100%ジュースです。

ワインの試飲コーナーのすぐそばに販売用のワインもずらりと並んでいます。試飲していいなと思ったものがあったらその場で購入することができます。

▲ワインの棚。

お土産にカップワインを買って退散。予想はしていましたが、呑み過ぎました。前日は上諏訪で日本酒を浴びていますし、しばらくは控えよう。

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