#旅散らかし

ひとり旅の紀行文。

冬の北海道・札幌旅でローカルグルメと地ビール片手に名所を巡る歴史散歩

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 グルメが楽しめる観光地として真っ先に思い浮かぶ人も多い北海道の冬は、ウィンタースポーツや雪まつりで賑わう。時期は2月下旬、まだまだ寒さが身に刺さる北海道。地力高めな北海道のポテンシャルは、たかだか2回旅行したくらいで消化しきれないことは承知の上。この旅では、札幌のド定番コースを楽しむことにした。

 

 一人旅は、いつも通りLCCのチケットをうっかり購入してしまうことから始まる。函館空港と異なり、成田空港―新千歳空港便は、多く取り扱われている。札幌旅では、今まで乗ったことがなかったスプリングジャパン(春秋航空)を利用。札幌まで片道2000円の空の旅。

 

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(上)スプリングジャパンの機体。中国が母体の会社なので日本の他の航空会社と違うのだろうかと少し心配していたが、そんな心配は無用。接客はかなり丁寧で、クルーの表情も明るい。日本の某LCCよりも良かっtゴニョゴニョ。(左)スプリングジャパンの機内で販売していたフライトタグ。

新千歳空港から札幌駅まで快速エアポートで40分

 地方では、空港から観光の起点となる駅まで離れていることもしばしば。札幌に行くためには、成田空港から新千歳空港まで飛行機で行き、さらに新千歳空港からJRで40分かかる(バスもある)。JR快速エアポートは片道1070円。電車に乗りながら、これからどこへ行こうか検討をする。楽しいひと時だ。

 

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(左)快速エアポート。(右)札幌行きは15分おきに発車するので、利用しやすい。

 

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(右)札幌駅。

 

札幌開拓の歴史 北海道庁旧本庁と札幌市時計台

 札幌駅に到着し、さっそく定番スポット時計台へと向かっている途中、赤煉瓦の洒落た建物を見かけたので立ち寄る。北海道庁の旧庁舎だった。

 

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(左)北海道庁旧本庁舎正面。明治21年から約80年間、北海道の行政を担ってきた歴史ある建造物。バロック様式を感じさせる八角塔と五稜星のマークが特徴で、アメリカ風のデザイン。(右)正面ホールの三連アーチ。/北海道庁旧本庁舎/8:45~18:00/入館無料/JR札幌駅南口から徒歩10分。

 

 旧北海道庁の中は博物館展示になっており、自由に見学することができる(無料)。1階にはお土産売り場が充実している。赤煉瓦限定の北海道ワインが人気。

 大通公園を通過し、その足で札幌市時計台へ向かう。現在も鐘を鳴らし続けている時計台は、元々北海道大学の演武場だった。当時は「札幌農学校」という名前、クラーク博士の提言で作られたもの。

 

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(上)札幌市時計台。現存する振り子式の塔時計の中で、国内最古(1878年~)。中は札幌農学校の様子が分かる展示や開拓時代の歴史が詰め込まれていた。2階でクラーク博士の銅像と一緒に記念撮影できる。/8:45~17:00/東豊線・南北線「大通駅」徒歩5~6分/入館料200円。

 

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(上)札幌観光で札幌市営地下鉄(東豊線・南北線・東西線)を使って、細かく移動を繰り返す場合は、地下鉄専用1日乗車券(大人830円)がお得。地下鉄の駅券売機ですぐに購入できる。

 

円山公園から北海道神宮へ雪道散策

 さらに訪ねたのは、北海道総鎮守・北海道神宮。「蝦夷」から「北海道」に変わった明治2年頃から歴史が始まる北海道神宮は、自然に囲まれた円山公園の隣にある。珍しい境内社が多いのが特徴。

 

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(左)御朱印は「北海道神宮」「開拓神社」の2種類ある。栞付き。/北海道神宮/6:00~17:00/拝観無料/東西線「円山公園駅」徒歩20分弱/駐車場有(240台)。

 

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(左)開拓神社。北海道神宮の境内社で、蝦夷開拓に貢献した人々を祀る。(右)六花亭の判官さま(100円)とほうじ茶。店内で焼き立てを食べられる。六花亭は札幌にいくつか店舗がある。神宮茶屋店が北海道神宮の拝殿向かって右手前付近にあるので、参拝後の休憩に丁度良い。/六花亭神宮茶屋店/10:00~16:00/無休(ただし季節による)。

 

札幌旅で外せない、サッポロビール博物館で飲み比べセットを堪能

 一番楽しみにしていた「サッポロビール博物館」。煉瓦造りの建物の中では、140年間分のサッポロビールの歴史を学べる(無料)。自由見学とツアー見学がある。今回は自由見学(20分)で手軽にギャラリーを見てきた。見学の後、1階のスターホールへと向かう。テイスティングできるスペースは、ビールによって愉快になった大人たちで賑わう。「3種類飲み比べセット」を購入。これで600円はお得。

 

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(左)黒ラベル。ロングセラーの定番ビール。バランスが良くすっきりとした爽やかな後味。(中央)クラシック。麦芽100%の生ビール。食事に合い、飲みごたえがある。(右)開拓使麦酒。創業当時の再現ビール。重くて芳醇。生きたままの酵母が入っており、どっしりした味わい。/1階ホールで販売「3種類飲み比べセット」(600円)。

 

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(左)サッポロビール博物館の外観。赤煉瓦とボイラー煙突、赤い五稜星デザインが特徴。(右)展示ゾーンにある大きな煮沸窯。実際に札幌工場で使われていたもの。ホップを加えて麦汁を煮沸する。この工程を経て、ビールの苦みと香りがつく。/サッポロビール博物館/11:30~20:00/東豊線「東区役所駅」4番出口から徒歩15分/月曜定休/自由見学は無料。

 

一世紀もの歴史を持つ北海道大学のキャンパス

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(左)農学部棟。(右)キャンパス内、古川講堂の前に設置されているクラーク像。北海道開拓の第一人者。「少年よ、大志を抱け」の人。

 

 クラーク博士は北海道の開拓に尽力した人物で、愛慕の念を持つ人も多い。クラーク像は、戦時中に軍用することが決定。鋳潰される前に、当時の北大生グループが運び出して隠そうとしたものの、重すぎて断念。結局、鋳潰されてしまったが後に再造された。愛されていたことが良く分かるエピソードである。

 

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(左)『北大歴史散歩/北海道大学出版会』。北大の歩んできた歴史や立ち並ぶ建造物の由来を学んでから観光しに行くと、より楽しめる。(右)北大グッズのシャーペン。正門すぐ左手にある「エルムの森」にて販売中。カフェも併設されている。

 

ごろごろ野菜の旨味が溶け込む「スープカレー」で北海道グルメを堪能し、眠りにつく

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(上)hiri hiri 2号のスープカレー(930円)。辛さの度合いやライスの量などを自分好みにチョイスできる人気店。

 

 ラーメンかスープカレーか迷って、スープカレーにした。さらさらのスープには野菜の旨味が詰まっていて、美味しい。大きなチキンレッグが埋もれており、ほぐしながら食べる。うっかりハマってしまう味。ごろごろと野菜や肉が入っているのが、北海道スープカレーの特徴。

 

 夜は藻岩山で夜景を眺め、すすきので夜のパフェとビールをエンジョイする予定だったが、体力の限界で具合が悪くなってしまったので、全て中止して宿へ向かい早めに休むことにする。

 

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(上)札幌のゲストハウスやすべえ。1階は喫茶店。1泊2500円~。主さんは明るくてひょうきんな方なので、フレンドリーな夜を過ごしたい方におすすめ。

 

定山渓温泉をめぐる 札幌から足を伸ばして美しい渓谷でのんびり静かな時間を過ごす

 2日目は定山渓温泉を巡ることにした。札幌市電で「石山通」駅へ向かい、「南21条西11丁目」停からじょうてつバスに乗る。札幌付近から定山渓温泉へ向かう場合、バス代は片道700~800円程。所要時間は約1時間程度でありながら、札幌から日帰りで楽しめる本格的な温泉地。

 

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(左)中島公園駅に宿泊していたので、石山通駅を経由して通常のじょうてつバスを利用した。札幌駅からスタートして定山渓温泉へ向かう場合は、かっぱライナー号という直通バスがある(片道770円)。空きがあれば予約なしでも乗れるが、意外と満席になりがちなので、できれば予約(1か月前~前日17時迄)しておくと安心。(右)定山渓神社。

 

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(上)定山渓温泉を流れる豊平川。美しい雪景色と空模様。

 

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(左)定山渓万世閣ホテルミリオーネ1階「バーチテラス」にてモーニング。バーチコーヒー500円、クロックムッシュ200円、塩パン85円。(右)道端で出会った雪製トト〇。

 

 前日早めに就寝したため、朝早く出発した。8時頃に定山渓に到着し、向かったのは「万世閣ホテルミリオーネ」。ホテルの1階にはカフェがあり、宿泊客でなくても利用できる。テラス席で足湯をしつつ、温かい珈琲とパンを頂くことができる。

 本を持ってきたので、しばらく読書をしながらゆっくりした時間を過ごす。今日はだらけるだけの何もしない1日にするのだ。

 

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(上)足湯とフリードリンク・フリースイーツと共に再び読書。「心の里 定山」では利用料(1500円)を支払えば、営業時間中(10:00~18:00)自由に出入りしてくつろげる。

 

 10時になったので「心の里 定山」に移動する。利用料を支払えば1日過ごせる心の里定山は、ゆったり休めるおすすめスポット。隣にある「ぬくもりの宿 ふる川」の温泉日帰り入浴券とのセットで2400円の入館券もあり、今回はこちらを購入した(ふる川の日帰り入浴料金も1500円なので、セット券を購入すると600円お得になる)。

 

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(上)「定山渓温泉 ぬくもりの宿 ふる川」。定山渓温泉の中でも宿泊客満足度の高い宿。日帰り入浴が可能で、休憩所もある。四季折々の景色を眺めることができる露天風呂はかなりおすすめ。

 

 2日目はギリギリまで定山渓温泉でボーっとして脳みそを休める。贅沢な時間の使い方をすると、東京に帰ってから再び仕事を頑張ろうという気にもなれる。LCCセールを上手く利用すれば、北海道旅は身近なものになる。