富山県の秘境(?)な宇奈月温泉へ行ってきました。宇奈月での御朱印巡りも楽しみたいところですが、宇奈月近辺で御朱印が頂ける寺社は『樹徳寺』だけだと把握しています。ということで、宇奈月に来て御朱印を頂きたいなぁという方は、樹徳寺へ参拝しましょう。
樹徳寺の御朱印は、「うなづき」にちなんだデザインとなっていてとても素敵ですよ!目の前には宇奈月の温泉に浸かれる足湯もあるので、ゆったりと休日を満喫しましょう。
樹徳寺の御朱印「うなづき」
樹徳寺の御朱印には、宇奈月の地名にちなんで「うなづき」の各文字にメッセージが込められています。ご当地ならではの素敵な御朱印です。
うれしいときも
なむあみだぶつ
つらいときにも
きみょうの心」
「きみょう」は「帰命」と書きます。心から仏や仏の教えに従う、という意味を持つ単語です。
樹徳寺に御朱印があることを知ったのは、こちらの貼り紙でした。お寺の掲示板にあったもので、こうやって書いておいていただけると、お願いしやすくてありがたいです。
樹徳寺は見た目がご自宅なので、入りづらさも多少ありますね。引き戸をガラガラと開けるとすぐにお堂への階段があります。入って右手側には、留守の場合の御朱印申し込み台があります。
住所や名前を書いて封筒に入れておくと、後日、書置きを送ってくださるようです。せっかく来た遠い旅先で住職さんの留守となると、ご縁がなかったと残念に思うことがあります。こういう配慮をしてもらえると嬉しいし、また来たくなってしまいますね。
引き戸をガラガラと入り、階段を数段登ったところにインターホンがありますので、鳴らしてみましょう。誰もいらっしゃらなければ、先ほどの申し込み台で書置きを頂くべく、必要事項を記入しましょう。
住職さんがいらっしゃれば、御朱印を書きに出てきてくださいます。
樹徳寺の前身は、曹洞宗の寺院でした。その後、浄土真宗の寺院として再興されて、その時に「樹徳寺」と改名されました。
宇奈月温泉はその昔、与謝野鉄幹、与謝野晶子の文人たちも訪れたといわれている場所です。宇奈月の街には、歌碑も建てられています。これだけ豊かな自然あふれる街ですから、体を休めて、次の創作への力にしたのかもしれません。
▲ 宇奈月公園にある与謝野晶子の歌碑
樹徳寺はそんな温泉街に佇む、素朴で味のあるお寺でした。
宇奈月薬師寺 ~お湯掛け薬師~
樹徳寺のすぐ隣には『宇奈月薬師寺』があります。無人で御朱印対応はありませんが、お守りやおみくじ等の頒布はあります(お堂内、お賽銭付近)
お湯掛け薬師は、宇奈月温泉の守り本尊として祀られるようになったものです。下には温泉が湧き出ていて、このお湯を像に掛けるんですが、その掛けた部位が良くなるという言い伝えがあります。
この薬師如来像はかなり小さいので、見逃しがちなのですが、宇奈月温泉で大切にされてきた守り本尊ですので、旅行に来た際にはぜひ参拝しましょう。
足湯おもかげ
樹徳寺と宇奈月薬師寺のすぐ向かいには、足湯「おもかげ」があります。宇奈月温泉が開湯して80周年のときに、記念して作られました。
ベンチもついているので、足湯を楽しみながらゆっくり休憩することができます。黒部の心地よい風を感じながら、物思いにふけり、リラックスしましょう。
お湯は40℃ということですが、夏だったこともあり、体感ではもう少し高かったように感じました。弱アルカリ性の単純温泉。
黒部川の自然石が使用されており、足元のお湯がきれいに見えます。
宇奈月は、ゆっくりそしてのんびりできる場所です。都会っぽいお店は一切ないので、人によっては「何もない」と評価されることもある宇奈月ですが(笑)そこには豊かな自然がたくさんあります。
美しい色の川、緑、心地よい風、そして温泉。ちょこっとマイナーな場所かもしれませんが、宇奈月に旅をしに来てはいかがでしょうか。
追記
もう一つ、宇奈月には『宇奈月神社』があります。トロッコ黒部峡谷鉄道・宇奈月駅のすぐ近くにあるんですけど、無人で御朱印対応はありません。
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