魅力たっぷり初島へ!熱海から30分、首都圏から一番近い離島で新鮮な海鮮と南国気分を楽しもう

「ようこそ初島へ」と書かれた初島のゲート

「初島」は、静岡県の伊豆半島相模湾に浮かぶ、静岡県で唯一の有人島です。首都圏から最も近い離島としても有名で、東京から約2時間ほどで行くことができます。1年を通じて温暖で、南国の植物や豊富な海産物が楽しめるお手軽なリゾートアイランドで、非日常的な体験ができるスポットとして人気があります。

この日は運悪く、めったにないくらいの悪天候を引いてしまいました。天気が悪く、写真の映りも悪いですが、初島の魅力がお伝えできると嬉しいです。

かもめと触れ合うフェリー旅

熱海港を出発した辺り

熱海港~初島港の間はイルドバカンス号が出航しています。フェリーは3階建てになっており、2階と3階は海風に当たれる場所があります。そこで餌を持って待っていると、かもめが大量に集まってきて、フェリーにずっとついてきます。かもめはシベリアからやって来ていて、11月中旬~3月中旬頃まで見られます。かなり至近距離まで接近してくるかもめに、大人も子供もキャーキャー言いながら大騒ぎになります。見ているだけでも楽しいですよ!

餌の定番は「かっぱえびせん」です。かもめの餌やりを楽しみたい方は、熱海駅や事前のコンビニで購入しておきましょう。

“天然の漁礁”で獲れた新鮮海産物グルメ

食堂街

初島港周辺の島の漁師さんが営んでいる食堂街では、海の幸を使った海鮮丼や刺身定食が提供されています。その日の朝に漁に出て、食べる分だけを獲ってきているそうです。海沿いに並んでいるので、海を眺めながらの食事を楽しむことが出来ます(お店は店主都合で不定休)。

岩のりラーメン

海鮮を食べようと思って来ましたが、あまりの寒さにラーメンにしてしまいました。初島は天草や岩のりが特産品として有名です。岩のりの風味が楽しめる、美味しいラーメンでした。

珍しい南国の花々

極楽鳥花(ゴクラクチョウカ)

一年を通じて温暖な気候なので、初島には珍しい南国のお花が咲いています。今回見られたのは、極楽鳥花(ゴクラクチョウカ)です。南アフリカ原産の観葉植物で、鳥のくちばしに見えることから、この名前が付けられました。

他にも「竜舌蘭(8月)」「ブーゲンビリア(7月下旬~11月)」「ハイビスカス(6月~8月中旬)」などのたくさんの植物が、季節に応じて楽しめます。

蘇鉄(ソテツ)
ミモザ
河津桜は散りぎわ

写真が撮りたくなるスポットが点在

きいろいポスト(郵便物の投函はできません)
レモン隕石

熱海高校との共同プロジェクトで、レモンカラーの写真映えスポットが設置されています。初島には思わず写真に収めたくなってしまうスポットが各所にあります。

空と海とブランコ

空に飛び出す解放感が味わえるとあって人気のブランコです。

PICAの看板
イカの形をしたお手洗い

おみやげにおすすめ!初島天草のところてん

初島で購入したところてん

初島の特産品は、海産物の他にも「天草」「岩のり」があって、お土産として大変人気です。初島天草も袋詰めされて販売されていますが、自分で調理するのは面倒…という方におすすめなのが、初島漁協協同組合が販売している「初島特産ところてん」です。1個から販売しており、手軽に購入出来ます。

久しぶりに食べたがとっても美味しかった
初島漁協スーパー

初島でお土産が購入できる場所は「シマテラス(1階)」「初島漁協スーパー」の2箇所です。漁協スーパーはどちらかというと、島民のコンビニ的な感じで普通の食品類も販売されているようなお店なので、シマテラスの方が観光客向けかもしれません。

シマテラスは船を降りたら左手に見える、かまぼこの様な形をした建物です。フェリーの待合室として無料利用できます。お手洗いやコインロッカーもあります。

「初木神社」御朱印はシマテラス1階カウンターで頒布

初島にある「初木神社」は、伊豆山神社の境外社です。ご祭神は初木姫です。難破船で初島に漂着した後に伊豆山の伊豆山彦と結ばれ、伊豆山権現の氏子祖の育て親となった神様といわれています。伊豆山の起源と密接に関わる神様です。

初木神社の御朱印は、シマテラス1階カウンターで頒布されています。

初島の成り立ちと歴史を学ぶ

現在の人口は約200人ほどで、約7000年前から人が住んできた島だといわれています。伊豆諸島は火山島ですが、初島は海底が隆起した海成段丘の島です。初島で最も高い海抜地点(初島灯台付近)は、2万年前に海上に出て来ていたことが地質学的調査から判明しています。

島の中にある初木神社の本殿の下には、古墳時代の祭祀場の遺構(磐座いわくら)が見つかっており、その歴史を感じることができます。

初島の海岸沿いには大きな岩がごろごろ

また、江戸時代の江戸城修築にあたって、初島の石が使われたという記録が残っています。初島の海岸には、当時切り残された石がそのまま残っています。

初島文学を味わう!与謝野晶子「初島紀行」

初島の文学として、与謝野晶子「初島紀行」が有名です。大正10年に初島を訪ねた様子が綴られた紀行文です。文章量もそれほど無いので、初島へ向かう途中に読むと、より旅情を感じられて初島旅の気持ちが盛り上がりますよ!

「初島紀行」は、青空文庫のボランティアの方々が制作したページでも公開されています。

与謝野晶子「初島紀行」(青空文庫)

初島の基本情報・アクセス

所在地〒413-0004 静岡県熱海市初島
アクセス熱海駅→熱海港(バス15分)
熱海港→初島港(フェリー30分)
予約不要
公式HPhttps://www.hatsushima.jp/

初島の渡り方

初島港に停泊するイルドバカンス3世号

初島へ行くには、熱海港から初島港まで運航しているフェリー定期船に乗船します。予約は不要で、当日熱海港で往復乗船券(大人2800円、小人1400円)を購入すれば乗れます。余程のことが無い限り、定員いっぱいになって乗れなくなってしまうことはないので安心して大丈夫です。

引用元:初島に行こうよ

フェリーの時刻表(平日)です。おおむね1~2時間に1本のペースで運行しています。ダイヤは日によって変更することがあるので、公式HPでご確認ください。平日と土日祝・繁忙期でダイヤが異なります。

また、係りの方に伺ったところ、悪天候で船が出ないのは年に1~2回くらいしかないそうで、台風などのよっぽど悪い天気でない限りは船は出てくれると考えておいて問題ないです。

御船印の販売もあります(熱海港にて)

フェリーは出航時刻の10分前から乗船が可能です。全て自由席で、良い席は早い者勝ちとなりますので、早めに列に並んでおく方がよいかもしれません。

熱海駅からバスで熱海港へ向かう場合、GWや休暇期間中は周辺道路が結構混雑します。スムーズであれば15分程で到着しますが、長期休暇期間は渋滞を考慮して早めに向かう方がよいです。フェリーは出航時刻ピッタリに出てしまうので、逃した場合、次の船まで1~2時間も待つ羽目になります。

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