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日光東照宮「奥宮」家康公が眠る神聖な場所へ | 旅散らかし 旅散らかし

日光東照宮「奥宮」家康公が眠る神聖な場所へ

日光東照宮の奥宮(奥社拝殿)には「家康公の墓」宝塔が立っていて、東照宮の中でも最も神聖な場所といわれます。眠り猫のいる坂下門から207の石段を登ります。

奥社とは、本社より奥にある神社のことです。本殿から離した場所に配置されることが多く、参拝できるのは親族や縁故者のみとしている場合もあります。実際、日光東照宮の奥宮も、当初は一般公開されていませんでした(1965年に一般公開が開始された)。江戸時代、坂下門から先へ進めるのは、将軍に限られていました。それだけ大事にされてきた場所です。

坂下門の眠り猫と雀

眠り猫の彫刻

奥宮への参拝は坂下門からスタートします。坂下門の上には、小さな彫刻「眠り猫」がいます。左甚五郎という人物によってつくられました。日光のお土産で有名な「甚五郎煎餅」は、左甚五郎がネーミングの由来です。

猫は正面から見ると眠っていますが、向かって左斜め方向から見ると表情が変わって見え、まるで獲物に飛びかかりそうな様子にも見えます。普段は穏やかに見守っているけれども、平和を脅かすようなことがあったらすぐに飛びかかるからな、ということを暗に示しているといわれています。

雀の彫刻

忘れずに見学したいのが、坂下門の裏側にある彫刻です。眠り猫の丁度反対側には、雀の彫刻があります。

眠り猫と雀の関係
猫がすやすや眠っていて、そのすぐ後ろで雀が元気に遊んでいます。本来、猫は雀を狩ってしまう動物ですので、これは平和を象徴している彫刻といえます。

蜜柑の彫刻

眠り猫に向かい合う位置には、蜜柑の彫刻があります。植物の彫刻は東照宮全体で4000個ありますが、その中でも蜜柑は1ヶ所にしかありません。

蜜柑は、古事記や日本書紀で「常世の国」の果物とされています。常世の国とは、古代の日本で信仰されていた(死後の世界ではなく)海の向こうにある異世界のことです。

奥社の入り口に常世の国の果物を配置したということから、奥社を常世の国に見立てたのではないかといわれています。「家康は死んだのではなく、常世の国に渡ったからいなくなったのだ」ということを表現するために、蜜柑の彫刻があしらわれています。

奥宮への石廊下

奥宮への道は、石でつくられていて「石廊下」とも呼ばれます。207段の石段があり、眠り猫の坂下門から奥宮までは徒歩15分ほどかかります。1段ごとに1枚の岩を使っている点が特徴です。よく見ると継ぎ目がありません。

こちらは最後の階段です。この階段は1枚の岩をくり抜いて作られています。どこにも継ぎ目がありません。

徳川家康の遺訓

奥宮の参道には、家康公からのメッセージが書かれた立て看板があります。「人の一生は重荷を負うて 狭き道を行くが如し 急ぐべからず」と書かれています。これは遺訓の一部分であり、本来は下記です。

人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。

堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。
勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。

おのれを責めて人をせむるな。
及ばざるは過ぎたるよりまされり。

引用元(http://www.edu-konan.jp/ishibe-jh/ikiruhint/tokugawa.html

その意味がこちらです。

人の一生というものは、重い荷を背負って遠い道を行くようなものだ。急いではいけない。
不自由が当たり前と考えれば、不満は生じない。心に欲が起きたときには、苦しかった時を思い出すことだ。

がまんすることが無事に長く安らかでいられる基礎で、「怒り」は敵と思いなさい。
勝つことばかり知って、負けを知らないことは危険である。

自分の行動について反省し、人の責任を攻めてはいけない。足りないほうが、やり過ぎてしまっているよりは優れている。

引用元(http://www.edu-konan.jp/ishibe-jh/ikiruhint/tokugawa.html

これは家康が将軍から退く際に話した内容が、書き留められたものです。松永道斎という人物が、家康本人から聞いたことを記載したそうです。

奥宮拝殿

鋳抜門(いぬきもん)

唐銅の鋳造で作られた門です。唐銅とは、金・銀・銅を溶かして作られた合金です。扉の左右では、雄雌の狛犬が見張りをしています。

奥宮御宝塔

家康のお墓です。高さ5mもある大きな宝塔です。この宝塔、造られてから一度も開けられたことがないそうです。

叶杉(かのうすぎ)

根本の祠のところでお願いをすると、願い事が叶うと言われています。列ができていることもある人気スポットです。

御宝蔵(銅神庫)

ここには家康の甲冑や刀剣、書簡・書物などが保管されていました。現在では中身はほぼ「日光東照宮宝物館」へ移動させられています。

日光東照宮奥宮の御朱印

奥宮の御朱印(書置きのみ)

奥社の社務所で御朱印がいただけます。書置きのみで300円です。

叶杉御守

他にも奥宮で人気のお守りとして「叶杉御守」があります。叶杉の御霊分けとして、願い事成就のご利益があるといわれます。

眠り猫キーホルダー(左端、600円)

他に人気の授与品は、眠り猫の根付けです。奥宮でしか頒布していません。すやすや眠っていて可愛らしいです。(赤い箱のお守りは、御香守りといって東照宮の拝殿内授与所で頒布されているものです。奥宮では購入できません)

日光東照宮 奥宮の基本情報

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