岩手県の中尊寺には、いただける御朱印が13種類あります(朱印所11ヶ所で13種類です)。
- 金色堂
- 白山神社
- 弁財天堂(弁財天堂と経蔵)
- 讃衡蔵
- 阿弥陀堂
- 大日堂
- 峯薬師堂
- 中尊寺本堂
- 地蔵堂(地蔵堂と道祖神)
- 薬師堂
- 弁慶堂
下記に回り方マップを作成しましたので、御朱印巡りの参考にお役立てください。御朱印をいただきながら、境内散策しましょう。見どころも一緒にご紹介します。
バス停・駐車場から向かうと通常は弁慶堂が一番近いですが、奥の金色堂(メインのスポット)で御朱印帳をいただくと見開きの特別御朱印がいただけます。
見開き御朱印は、金色堂で御朱印帳を購入した場合にしかいただけません。そのため、いったん金色堂まで行って御朱印帳と御朱印をいただいてから、残りの箇所を回っていくのがおすすめです。
月見坂(中尊寺の参道)
中尊寺散策の景色(月見坂の付近)東北本線と国道4号か
目次
中尊寺金色堂|黄金文化を目で楽しもう
金色堂・讃衡蔵の拝観券
中尊寺自体は無料で入れますが、金色堂・讃衡蔵(経蔵・旧覆堂)は有料です。金色堂の手前にある讃衡蔵の入り口で拝観券を販売しているので、購入してから、金色堂へ向かいます。
- 大人800円
- 高校生500円
- 中学生300円
- 小学生200円
1枚買えば、金色堂・讃衡蔵・経蔵・旧覆堂がすべて見られます。
金色堂の覆堂(右側の建物の中に金色堂がある)
平泉の中尊寺金色堂は、奥州藤原氏の黄金文化を残す建造物です。内部の豪華絢爛な金色堂は、ほぼ当初のまま現代まで残ってきたもので国宝です。平泉は、2011年に世界文化遺産に登録されました。
「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-」
- 「中尊寺」
- 「金鶏山」
- 「毛越寺」
- 「観自在王院跡」
- 「無量光院跡」
仏教による理想の世界の実現をめざして奥州藤原氏によって作られた平泉は、2011年に上記5箇所が世界遺産の登録を受けました。世界的にも評価の高い場所です。
金色堂の建物の中に御朱印所があり、御朱印・御朱印帳の頒布がされています。こちらで御朱印帳をいただけば、最初のページに見開きの特別御朱印をいただくことができます。
持参した御朱印帳に御朱印をいただくことももちろん可能です。ただし、その場合は見開きではなく、片面1ページの通常タイプの御朱印となります。
中尊寺は850年に、比叡山延暦寺の慈覚大師円仁が開山しました。
四寺廻廊のひとつであり、東北の中でも特に歴史ある大きなお寺です。四寺廻廊とは、慈覚大師円仁が開いた4つの有名なお寺(平泉中尊寺・毛越寺、松島瑞巌寺、山寺立石寺)を指します。
金色堂は1124年に造られたもので、現存する唯一の遺構であり、国宝指定を受けている最も貴重な建造物です。阿弥陀如来をご本尊として祀り、お堂全体が金箔でおおわれています。
建物内部は撮影禁止、中尊寺公式HPより引用
金色堂には、藤原三代(清衡公・基衡公・秀衡公)の棺が納められています。
清衡公が20年もの歳月をかけてつくった金色堂は、1962年から8年間かけておこなわれた昭和の大修理によって装飾が復元されました。そのときに使用された金箔は、なんと3万枚です。
中尊寺経堂に参拝|中尊寺の経典を納めていたお堂
経堂
金色堂の隣に経堂があります。豪華な金色堂とは対照的な印象です。重要な中尊寺の経典を保管していた場所です(経典は現在、讃衡蔵に収められています)。
経堂の御朱印は後に向かう「弁財天堂」でいただくことができますので、このタイミングで参拝しておきます。
旧覆堂を見学|金色堂を守るために建てられたお堂
旧覆堂の内部に入れる
旧覆堂の御朱印はありませんが、貴重な重要文化財なので観光していきましょう。金色堂の近くにあります。
旧覆堂は、金色堂を雪や風から守って覆うために建てられたものです。当時はこの中に金色堂が置かれていました。
金色堂を参拝したとされる松尾芭蕉・伊達政宗・明治天皇も、この建物に入って参拝したのです。
松尾芭蕉の銅像
松尾芭蕉は金色堂で句を残しています。
(五百年もの間)毎年降る五月雨も、このお堂だけは降り残したのでしょうか。おかげで朽ちずにこんなにキラキラ輝いている。そんな感じの句です。
中尊寺の境内社と見どころポイント
中尊寺にはたくさんの境内社があり、各所で御朱印をいただくこともできます。
白山神社
金色堂から左手に進むと、白山神社の鳥居があります。
白山神社は、中尊寺の鎮守として信仰されてきました。
白山神社拝殿(茅の輪は1年中設置されている)
白山神社の授与所
拝殿のすぐ左隣に、御朱印の授与所があります。
能舞台
白山神社の能舞台は、国の重要文化財に指定されています。正統かつ本格的な規模の能舞台として、東日本唯一の貴重な遺構です。
伊達藩によって再建された舞台で、現在も神事で使われています。
弁財天堂(弁財天堂と経蔵の御朱印)
弁財天堂
弁財天堂では、「弁財天堂」の御朱印(弁財天)と先ほど金色堂の後に参拝した「経堂」の御朱印(千手観音)がいただけます。
この日は経堂の御朱印頒布は無く、白紙で隠されていた
弁財天堂に祀られている弁財天は見た目が可愛らしいので、ぜひ見ていただきたいです。
讃衡蔵|3体の丈六仏に見る平安美術
讃衡蔵(右手に拝観券の販売所)
讃衡蔵は、中尊寺の文化財を収蔵・展示している場所です。御朱印は、入ってすぐのところにある授与所でいただけます。
「衡」の字は藤原三代(清衡・基衡・秀衡)から取ったものです。藤原三代を讃える宝蔵という意味です。
讃衡蔵の中には、3000点以上の資料が保存されています。中でも、平安時代につくられた三体の丈六仏が一番の見どころです。
公式HPより画像引用
中央が阿弥陀如来、両端が薬師如来です。
高さが一丈と六尺(4.85m)の仏像のことです。座っている像であれば、この半分の高さで丈六仏にあたります。丈六仏よりも大きい仏像を「大仏」といいます。
阿弥陀堂
阿弥陀堂
右手の授与所で御朱印がいただけます。阿弥陀如来を本尊とし、蔵王権現と大黒天を祀ります。
極楽浄土の仏。すべての者を救い、極楽浄土へ導くといわれています。
大日堂
大日堂の拝殿
大日堂の授与所
ご本尊は「大日如来」です。授与所で御朱印がいただけます。
峯薬師堂
峯薬師堂は、目にご利益があるといわれているお堂です。
金箔でつくられた薬師如来がご本尊として祀られています。元々こちらに祀られていた薬師如来は、讃衡蔵に移りました。
峯薬師堂の拝殿(右手に授与所)
授与所で御朱印がいただけます。
不動堂
不動堂
不動堂の入り口手前に御朱印所がありました。以前は不動堂に御朱印はなかったので、新しくできたのかもしれません。
中尊寺本堂
本堂本坊表門
本堂は、中尊寺の中心となる道場です。釈迦如来がご本尊として祀られています。
お堂内には「不滅の法灯」があります。これは比叡山延暦寺から分火されたもので、最澄の時代から1200年間うけ継がれてきた灯です。
授与所
本堂左手の授与所で御朱印がいただけます。
中尊寺の御朱印と御朱印帳
四寺廻廊の御朱印(中尊寺の色紙には「尊」の漢字)
四寺廻廊の御朱印帳もこちらで頒布されています。
松尾芭蕉が巡ったとされる慈覚大師円仁が開いた東北地方の四寺をめぐる巡礼です。結願したら、最後のお寺で記念色紙がもらえます。(かっこ内)は最後にもらえる色紙に記載されている漢字です。
- 平泉中尊寺(尊)
- 平泉毛越寺(夢)
- 松島瑞巌寺(鼎)
- 山寺立石寺(忍)
旧鐘楼
地蔵堂(地蔵尊と道祖神の御朱印)
本尊は地蔵菩薩です。隣の祠に道祖神が祀られています。
地蔵堂では「地蔵尊」「道祖神」の2種類の御朱印をいただくことができます。
薬師堂
参道沿いに授与所があり、御朱印がいただけます。
弁慶堂
総ヒノキづくりの建物で、ご本尊は勝軍地蔵です。お堂には弁慶像と義経像が安置されていますので、よく見てみましょう。
中尊寺の駐車場/混雑状況について(料金と無料駐車場)
中尊寺第一駐車場
中尊寺の駐車場は、周囲に大きなものがいくつかあります。
- 中尊寺第一駐車場(坂の上駐車場)148台
- 参道入り口に一番近く最も混雑
- 土日祝はすぐ満車になるが、回転早いので意外とすぐ空く
- 中尊寺第二駐車場(坂の上駐車場)322台
- 毛越寺駐車場330台
- 中尊寺まで遠すぎるのでおすすめしない
- 臨時駐車場150台
- 無料だが、不定休
中尊寺第一・第二駐車場の料金は普通車400円、毛越寺駐車場の料金は普通車300円です。臨時駐車場は無料ですが、不定休です。
平泉中尊寺の基本情報
- 参拝時間
- 8:30~17:00(3月1日から11月3日まで)
- 8:30~16:30(11月4日から2月末まで)
- 拝観料
- 境内は無料
- 金色堂・讃衡蔵・経蔵・旧覆堂は有料
- 大人800円
- 高校生500円
- 中学生300円
- 小学生200円
この記事へのコメントはありません。