「うその餅」太宰府の梅園菓子処で変わった和菓子を買ってみた!木鷽・土うそ入り

太宰府天満宮といえば「鷽」。毎年1月7日に行われる鷽替え神事には多くの参拝客で賑わいます。

そんな太宰府天満宮のすぐそばで営業している「梅園菓子処」では、「うその餅」という和菓子が販売され、永らく愛されてきました。

例年、1月24日~25日に行われる鷽替え神事に全力参戦している木鷽クラスタのみなさんは、”太宰府のうその餅” の存在を聞いたことがあるのではないでしょうか。

私もなんとなく知っていて「埋まっている鷽を救出するお菓子」くらいに思っていたのですが、せっかく現地・太宰府に来たということもあって、買ってきました。

梅園菓子処/福岡・太宰府店

太宰府駅から太宰府天満宮までの道のりは、お土産屋さんや食べ物屋さんが軒を連ねていて、観光客でにぎわっています。特に有名なのは、梅が枝餅でしょうか。

その通りをずんずん進んで、天満宮近くまでやってくると、ありました。こちらが梅園菓子処です。大きい古風な看板が目につきます。

店頭では試食もやってます。うその餅の試食もやってましたので、味が気になる人は買う前に試してみましょう。

「うその餅」15個入¥864

▲パッケージには木鷽が描かれている。

一番小さいサイズ(15個入り)を買いました。税込864円でお手頃価格です。賞味期限・日持ちは常温で7日間。

特徴は、中に博多人形の「土鷽」が埋まっていることと、うその餅を詠んだ川柳の短冊が入っていること!だから、うその餅は太宰府土産として人気なのですね。

包装紙のパッケージに描かれているのは「木鷽」バーションです。木鷽は、毎年元日から1月末頃まで販売のうその餅にのみ入ります。それ以外の通常時期は土うそが入ります。今回私が購入したのは11月だったので、中身は土うそでした。

▲包装紙を取った状態。箱にも和柄のプリントがあって洒落てます。

あざやかすぎるグリーンに度肝を抜かれる人多数。若草色のらくがんそぼろに包まれた、青じそ風味の求肥餅です。

なぜこんなに明るくて爽やかな色立ちになっているのか。うその餅は、戦後、みんなの気持ちが沈みに沈んでいるときに、少しでも明るくなって欲しいとの願いを込めて作られたお菓子だからです。

たしかに箱をぱっと開けた瞬間「お!?」ってなりますよね。

土うそ

▲お菓子の中に埋まっている土鷽。

▲埋まっていた土うそを救出してみた。

大きさは人差し指の第一関節分くらい。小さくてかわいらしい土うそが入っていました。

上述したように、お正月から約1か月の期間だけ、木鷽に代わります。木鷽は、地元太宰府の木うそ保存会なる方々が丁寧に作っている木彫りのものです。

ちなみに「鷽替え神事」というのは、木うそを取り替える行事ですが、これは悪いことを嘘にして吉に取り替えるという意味を持っています。

うその餅を詠んだ短冊

川柳が書かれた短冊が1枚入っているはずなのですが、なぜか私の買ったものには入っていませんでした。入れ忘れかな?ちょっと楽しみにしていたので残念。

f:id:asasikibu:20190118161050j:plain

引用:うその餅 | 梅園菓子処

全20首あって、本来はこの中のどれか1首が入っています。

青じそ風味がほのかに香る懐かしい和菓子です。天満宮ということもあり、”梅” のような味も感じられるので、お土産としてぴったり。だからこそ、ロングセラー商品なのでしょう。

戦後にできたお菓子なので、今の世代からすると馴染みが無い味わいですね。砂糖の甘さが強いので、苦手な人も多いかも。

ただし、年配の方にはすごく好かれそう。特におばあちゃん世代には喜ばれそうな雰囲気のお菓子だなと思いました。

毎月25日(天神の日)には、紅梅色のうその餅の販売もあります(味は同じ青じそ風味)。発送もしているので、気になる方は梅園公式HPをご参考に。

  • コメント: 1

こちらも読まれています

  1. 【高知ひとり酒】郷土居酒屋「食事処あおき」名物ウナ丸と塩タタキをダバダ片手に!女将さんと安らぎトークで癒される

  2. 宮崎ブーゲンビリア空港でマンゴー三昧!アイス・パフェ・ドリンク、お土産充実

  3. 【福岡大仏】東長寺(祇園)情緒あふれる承天寺通りと千年門で中世の博多を感じる/歴史と伝統の博多旧市街歩き

  4. 上諏訪のうなぎ屋「おび川」でうな重を食べる!常連客向けのお店

  5. 山形老舗喫茶店コーヒーラヴでモーニングセットとブレンド珈琲

  6. 水天宮近くの重盛永信堂の焼きたて七福神人形焼が超おいしかったので自信を持ってご紹介する

  7. 宮きしめん(みそ煮込み)を食べてみた!熱田神宮の宮司さんが命名した宮きしめんは名古屋の定番お土産!

  8. 『珈琲まるも』松本喫茶店でお茶しよう!民芸家具の素敵なお店

  9. 「サンメッセ日南」イースター島民と長老会から正式に完全復刻を認められたモアイ像と海景色

  10. 春限定弁当「春満喫 鯛めしとたけのこ御膳」東京駅の売店や車内販売で

  11. 本郷「喫茶ルオー」東大前のレトロ喫茶店!ごろっとじゃがいもが乗った名物カレーライス

  12. [閉店] 船橋の古民家喫茶店「コピエ」木造トタンの素敵カフェ

コメント

  • コメント (1)

  • トラックバックは利用できません。

    • 梅園のなかのひと

    素敵なご紹介記事を書いていただきありがとうございました!またいらしてください。ご来店をお待ちしております。

※ご連絡※
画像が表示されない記事が多々あり、全力修正中です。ご迷惑おかけしております。リクエスト頂ければ優先して修正します。
  1. 爆速提供!昭和漂う亀戸餃子本店。1人2皿以上の餃子一筋専門店で軽…

  2. 歴史街道を自分の足で【東海道五十三次】街道歩き旅①日本橋~品川宿

  3. 小石川後楽園で満開の桜を見ながら庭園散歩!水戸徳川家の中屋敷が…

  4. 花桃咲く桃源郷!わたらせ渓谷鐵道「わ鐵」で行く、春の絶景ローカ…

  5. 日光山巡りの始まりの場所!輪王寺三仏堂を参拝

  6. 降り注ぐ幻想的な藤の花!あしかがフラワーパークの妖艶な藤を楽し…

  7. ネモフィラの青い絨毯が広がる絶景!国営ひたち海浜公園、初夏のネ…

  8. 魅力たっぷり初島へ!熱海から30分、首都圏から一番近い離島で新鮮…

  9. 早太郎伝説で有名!駒ヶ根市「光前寺」見どころまとめ

  10. 平泉の国宝が目の前に!特別展「中尊寺金色堂」現地レポート(上野…