兼六園は金沢が誇る日本三名園の一つです。前田家5代の前田綱紀が別荘として作庭し始めたのが、兼六園の始まりです。武家の庭園文化の奥深さを堪能できる観光地として、日本人のみならず外国人にも大人気のスポットです。
中には「がっかりした」「つまらない」という声もある兼六園。「ただの木が多くて広い庭だった」と表現する人さえいらっしゃったりしますが、庭園の楽しみ方は人それぞれ。金沢の自然豊かな空間で、加賀の歴史を想像しながら空想に耽るのも、乙なものではないでしょうか。
兼六園の御朱印と御朱印帳?兼六園の神社の場所
兼六園の御朱印や御朱印帳はありません。ただし、兼六園の区画の中に「金澤神社」がありますので、そちらで頒布されている御朱印と御朱印帳を頂くのも良いでしょう。
▲金澤神社の御朱印帳と御朱印帳袋
場所は兼六園の随身坂の出口を出てすぐです。金沢城から兼六園に向かった人は石川門を通過して「桂坂口」から入場するかと思いますが、そのちょうど反対側です。梅林がある方です。随身坂口は、金澤神社への参拝目的でいったん退場した場合、再びチケットを見せればそこから兼六園へ再入場できます。
兼六園のスタンプ設置場所は桂坂口券売所内
兼六園には記念スタンプがあります。兼六園自体の御朱印がない代わりに、記念スタンプを押して帰りたいと思った人もいるでしょう。
設置場所は、桂坂口の券売カウンターです。カウンターに常に置かれているわけではなく、券を売っている窓口のお姉さんにお願いすると出してくれます。
▲桂坂口
兼六園の歩き方
兼六園のシンボルといえば「唐崎松」です。雪の重みで枝が折れないようにつけられる雪吊りは、兼六園の冬の風物詩です。雪吊りの作業が行われる時期は、毎年11月1日9:00~です。取り外しは3月15日から始まって1週間程度で終了します。雪吊り作業は唐崎松からまずスタートし、取り外されるのは唐崎松が一番最後になっています。それだけ大切にされている松なのです。
13代藩主・斉泰が近江八景の一つ、琵琶湖畔の唐崎から松の種子を取り寄せて育てた黒松。兼六園の中で最も枝ぶりの見事な木です。
「根上松」も迫力があって見ごたえのある松の木です。40本もの根が入り組んで、高さ2mほどもせりあがっています。奇怪さと美しさを併せ持つ、兼六園の名物松です。
この松は、13代藩主・斉泰が、松の根が地表近くに成長する性質を利用して土を盛り上げて若松を植え、根を深く土で覆い、成長後に土を除いて根をあらわにしたものだと伝えられています。
兼六園噴水は、日本最古の噴水といわれている貴重なものです。池の水面との高低差を利用し、自然の水圧で噴き上げています。そのため、霞ヶ池の水位によって、噴水の勢い・高さも多少変動するということになります。
金沢城の二の丸に、辰巳用水を引く前の試作として作られたものといわれています。
▲園内には清らかな水が流れます。
▲栄螺山。小高くなっているので、霞ヶ池の全体を見渡せる。
▲霞ヶ池。
見どころたくさんの兼六園、何度も訪れたくなる場所です。
兼六園の営業情報
- 3月1日~10月15日:7:00~18:00
- 10月16日~2月末:8:00~17:00
- 入園料金:大人310円、子供100円(兼六園+1利用券500円もあります)
- 駐車場:あり(石川県兼六駐車場)
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