諏訪の酒蔵『横笛』美山錦の純米吟醸、古梅の枝デザインは悲恋物語に由来する

諏訪の酒蔵『横笛』へ行ってきました。横笛さんという官女と時頼という武士の結ばれなかった恋愛物語が蔵元名の由来です。

「横笛」は上諏訪にある酒蔵です。酒蔵「本金」の向かいにあります。店舗外観はかなり入りやすい作りになっています。蔵に入ると、蔵人さんが丁寧に対応してくれます。試飲も2種類だけ頂くことができます。

「横笛」伊東酒造、由来は横笛物語。梅の枝と鶯に込められた先代の想い

官女「横笛」の披露した舞に、多くの武士が惚れてラブレターを送りまくったのですが、男の一時の気の迷いってことで横笛は読んでいませんでした。その武士の中の一人、「斉藤時頼」も横笛にめちゃくちゃ真剣に恋をしていました。1回だけじゃなくて、ずっと何回も手紙を送り続けました。

結婚したくて、時頼はお父さんに相談したけど、身分が違いすぎて猛反対され、父親を裏切ることはできないので断念。でも気持ちを断つことがどうしてもできなくて、出家。

横笛は、何回も手紙を送ってきていた時頼がだいぶ気になってはいましたが、それでも手紙を読むことはしませんでした。でもあるときパッタリ手紙が来なくなって、どうしたのかなと思っていたら、どうやら自分への恋が理由で出家をしたのだと知る。世を捨てるくらい好かれていたのかと、今までの時頼からの手紙をようやく開けて読むと、たくさんの想いが詰まっていたのでした。

横笛はようやく時頼を探し出して、思いを打ち明けて謝りましたが、時頼は過去のことだからって取り合ってくれませんでした。横笛はそのまま尼になり、病気になって亡くなりました。

そのあと横笛は、想いを伝えるために鶯に化けて出てきて、梅の枝にとまっていて…(以下略)ってことで、横笛のデザインには梅の枝が描かれています。超端折りましたが、そんな恋物語に惚れた先代が「横笛」と名付けたのが始まりです。

横笛のお酒を2種類試飲する

f:id:asasikibu:20180530142635j:plain

様々な種類のお酒が販売されています。これだけあると迷ってしまいますね。「八剣」は辛口のお酒、淡白な味わいでした。にごり酒はシュワっとしていて、夏にぴったりの爽快な仕上がりです。

(上)グラスをすすぐ用のお水は、梅の枝がデザインされた水差しに入っていました。

大吟醸仕込みの梅酒

焼酎ではなくて、大吟醸仕込みの梅酒の販売もありました。300mlで1440円なので、やはりちょっと値が張りますね。贅沢な梅酒。

「純米吟醸 横笛 美山錦」300ml

今回のお土産は、美山錦の純米吟醸です。300mlで930円。華やかな香りの日本酒でした。米の旨み、そして甘味をしっかり感じられるお酒。ごちそうさまでした。

伊東酒造『横笛』営業情報

  • 営業時間:平日 8:30~17:00、土日祝 10:00~17:00
  • 定休日:年末年始(12月31日~1月3日)
  • 住所: 〒392-0004 長野県諏訪市諏訪2丁目3−6

  • コメント: 0

こちらも読まれています

  1. 『雪国館』越後湯沢の民俗資料館で川端康成の雪国の世界観を味わってみる

  2. 『教念寺(諏訪市)』の御朱印!諏訪湖湖畔七福神の弁財天

  3. 【2018諏訪湖花火大会をホテルから見る!】花火大会当日の宿泊料金・値段・予約状況、観覧チケットなど販売情報まとめ【信州諏訪観光】

  4. 会津の酒造「末廣」嘉永蔵見学と日本酒の試飲を楽しむ!仕込水で淹れた珈琲が飲める喫茶店「杏」

  5. 松本『麺匠 佐蔵』信州味噌を使った「味噌らぅめん」専門店に取りつかれている話

  6. 『フレール洋菓子店』下諏訪で50年、老舗ケーキ屋で生シュークリーム!岡本太郎も愛したレトロなお店

  7. 江神温泉浴場(越後湯沢)入浴記!熊野神社の氏神様のお告げで湧き出た温泉

  8. 東京でも買える長野駅土産『みすず飴(みすゞ飴)』美味しくないゼリーお菓子とか言われてるけど

  9. 諏訪の酒蔵『真澄』宮坂酒造でテイスティング!諏訪大社「真澄の鏡」を酒名にした酒蔵

  10. しもすわ開運めぐりで手ぬぐいをもらおう!下諏訪の名所を散策できるお手軽観光ルート

  11. 板前寿司甲府店の海鮮丼ランチが旨すぎる!手軽な料金でおいしいお寿司を食べよう

  12. 松本『Mi Cafeto(ミカフェート)』が電源Wi-Fiありで素晴らしくブログがはかどる

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

※ご連絡※
画像が表示されない記事が多々あり、全力修正中です。ご迷惑おかけしております。リクエスト頂ければ優先して修正します。
  1. 爆速提供!昭和漂う亀戸餃子本店。1人2皿以上の餃子一筋専門店で軽…

  2. 歴史街道を自分の足で【東海道五十三次】街道歩き旅①日本橋~品川宿

  3. 小石川後楽園で満開の桜を見ながら庭園散歩!水戸徳川家の中屋敷が…

  4. 花桃咲く桃源郷!わたらせ渓谷鐵道「わ鐵」で行く、春の絶景ローカ…

  5. 日光山巡りの始まりの場所!輪王寺三仏堂を参拝

  6. 降り注ぐ幻想的な藤の花!あしかがフラワーパークの妖艶な藤を楽し…

  7. ネモフィラの青い絨毯が広がる絶景!国営ひたち海浜公園、初夏のネ…

  8. 魅力たっぷり初島へ!熱海から30分、首都圏から一番近い離島で新鮮…

  9. 早太郎伝説で有名!駒ヶ根市「光前寺」見どころまとめ

  10. 平泉の国宝が目の前に!特別展「中尊寺金色堂」現地レポート(上野…