弘前城は、東北で唯一の現存天守閣です。石垣修理のために、天守閣移動がなされていることで有名なお城です。天守は、本来の位置よりも本丸の内部側に移動した場所にあって、現在は見学と入場も可能になっています。
石垣は現在絶賛工事中で、グレーシートなどに覆われその姿をよく見ることはできません。工事期間がいつまでなのか気になる人も多いでしょう。再び石垣の上に戻ってきた天守を見られるのがいつなのかというと、10年後です(2014年から工事が始まったので、2024年頃でしょうか)
弘前城といえば桜まつりです。下乗橋・弘前城・石垣・内濠、そして桜。この組み合わせの景観を毎年楽しみにしている方も多いのですが、随分先まで見られなくなってしまいました。とはいっても、天守が移動している状態も今後めったに見られるものでもないので、工事中の弘前城の姿も貴重だったりするのです。
天守閣移動した弘前城に入場、見学/所要時間
弘前城は一時期工事の影響で、天守への入場見学ができなくなっていましたが、現在は再び入れるようになりました。拝観料は大人310円です。
▲弘前城の入城券
天守自体は3階建てで内部もこぢんまりとしている為、観光所要時間はそれほどかかりません。20~30分あれば、十分見られると思います。その他二の丸辰巳櫓など、弘前城公園内の櫓や城門も観光して巡るのであっても、1時間くらいあれば周り切れます。
弘前城は現在工事中、工事期間はいつまでなのか
弘前城の石垣は、外側にゆがんでふくらむ「はらみ」という状態がみられていました。大地震があった場合には崩れる危険があると指摘されてきており、これを受けて石垣の修理工事が始まりました。
調査自体は2013年頃から行われ、実際に工事が始まったのが2014年頃です。弘前城の石垣修理工事はかなり長期間にわたる大規模修繕の計画であり、工事期間は10年間を予定しています。
工事が始まったのは2013~2014年あたりなので、工事期間はまだまだ続きます。東京オリンピックが終わっても、まだ工事は続きます。
しばらく石垣の上にたたずむ弘前城を見ることはできませんが、天守閣が本来の場所から約70mほど移動しているイレギュラーな現在の姿も、工事期間中だけの貴重な姿です。工事をやっているから行かないというのではなく、この機会に一度訪れておくのも良いでしょう。
弘前城のスタンプ
▲弘前城の日本100名城スタンプ
▲弘前城の登城記念スタンプ
弘前城のスタンプは、天守閣内1階にあります。登城記念スタンプは常設されていますが、100名城スタンプは売店の窓口で店員さんに声をかけて出してもらいます。
弘前城は、冬期(11月24日~3月31日)に天守閣入場ができなくなります。周囲の城郭には入れますが、天守閣の内部へ入ることはできなくなってしまいます。この期間は、弘前公園内「緑の相談所(※月曜休館)」にスタンプの設置がされます。
弘前城の現存天守について/歴史
▲三の丸 追手門
弘前城は、1611年に津軽信枚が築きました。5重の天守閣だったのですが、落雷で焼失。1810年に本丸にあった辰巳櫓を3重に改装して、天守の代用にしました。現在残っている天守はこのときのものです。
▲弘前城前にある「いかすみ石」。イカの形をした石で、天守台の隅におかれていました。弘前城跡でしか発見されていない謎な石で、何のために造られたのかは調査中です。
▲二の丸南門(重要文化財)
▲三の丸追手門の向かいにある弘前市立観光館では、ねぷたの山車が展示されています。弘前城見学の後に立ち寄ってみるのもおすすめです。パンフレット類が豊富に取り揃えられています(レンタサイクルもあり)
▲弘前市立観光館のスタンプ(6種類)
弘前城の観光情報
- 4月1日~11月23日は有料(大人310円)天守閣入場可能
- その他の期間は無料(ただし天守閣は入場NG)
- 5月最終日曜日は無料開放されます
- 開園時間:9:00~17:00
- アクセス:弘前駅からバス15分
- 駐車場:園内にはなし