青森県の奥入瀬渓流の散策コースは全部で14kmもありますので、観光目的で軽く見たい場合は、目立った見どころポイントである「石ヶ戸」付近にしぼって立ち寄るのがよいでしょう。
レンタサイクル(乗り捨て可能)やバスを上手く利用して、無理のない範囲で散策しましょう。奥入瀬渓流の全区間を徒歩で散策すると、所要時間は約5~6時間です。
見どころが多く、休憩所もある石ヶ戸から子ノ口までを散策する場合は、所要時間3時間程度(約9km)です。石ヶ戸周辺のみを軽く所要時間20分程度で散策するのみでも奥入瀬渓流の雰囲気を楽しめますので、おすすめです。自分に合ったプランを立てましょう。
奥入瀬渓流の散策マップ
基本は「焼山」を起点にして往復します。焼山には奥入瀬渓流のパンフレットが置いてあるので、最初に立ち寄りたいところではあります。奥入瀬渓流の散策コースとして、初心者へのおすすめは、バス+歩きです。
▲石ヶ戸バス停。
車+歩きでも良いですが、周囲に駐車場がほとんどないので路駐になってしまうことも。実際、奥入瀬渓流そばの車道では、路駐の車をよく見かけます。何でもない時期だったらまだ良いかもしれませんが、紅葉などのハイシーズンの場合は、車利用は避けることをおすすめします。石ヶ戸休憩所の無料駐車場はすぐに満車になります。
奥入瀬渓流は、十和田湖から流れ出る奥入瀬川のつくり出す自然を散策するコースです。散策コースのうちどの部分を楽しむかは人それぞれですが、特に人気なのは「阿修羅の流れ」と呼ばれるスポットです。
▲阿修羅の流れ。奥入瀬渓流の中で一番流れが激しく、美しいスポットといわれています。流れの激しさから"阿修羅" という名前がつけられました。
▲石ヶ戸休憩所。お手洗いやお土産コーナーもあります。食事もできます。その他の食事スポットは、星野リゾート奥入瀬渓流ホテルのカフェ「森の神話」です。
▲奥入瀬渓流のスタンプ(石ヶ戸休憩所)
奥入瀬渓流/散策の服装と持ち物
奥入瀬渓流の散策服装は、季節によってもちろん変わりますが、基本的には長袖長ズボン(虫刺され防止の為)と動きやすい靴です。渓流沿いの道はぬかるんでいるところもあるので、濡れに強いすべりにくい靴がベストです。
木々が茂っているので日差しは夏でもそれほど強くありません。帽子は必須というわけではないですが、あった方が安心です。
奥入瀬渓流の散策コースはそれほど険しい道のりというわけでもなく、平坦で歩きやすい道が続きます。ある程度の服装への配慮は必要ですが、山登りのように事前にしっかりと準備をしなければならない、という程のものではありません。ただし、さすがにヒール等はやめましょう。
注意したい点が都心と青森県の気温差です。服装に関しては長袖長ズボンと書きましたが、上着の有無については気温差を考えましょう。都心と青森県の奥入瀬渓流付近は、おおよそ1ヶ月半~2ヶ月ほど気温の感覚がズレます。
例えば紅葉の時期、9~10月に奥入瀬渓流の散策に行くのならば、11月上下旬くらいの気温を想定して服装を決めましょう。東北であり、かつ山間部ですから、気温差がそれなりにあるわけです。
散策をするときは服装だけでなく、持ち物にも気を配りましょう。タオルや帽子の他に、必ず水分補給ができるように水筒やペットボトルは持参しましょう。石ヶ戸休憩所などのポイントでは飲み物を買うことができますが、その他散策コースの途中では必ずしも飲み物を手に入れられるとは限りませんので、注意しましょう。
また、山間部であるため天気が変わりやすいです。雨具も忘れずに持参してください。
奥入瀬渓流のレンタサイクルについて
奥入瀬渓流では、相互乗り捨てできるレンタサイクルが3箇所で実施されています。
- 奥入瀬渓流館(0176-74-1233)
- 石ヶ戸休憩所(0176-74-2355)
- JR子ノ口駅の窓口(0176-75-2244)
レンタサイクルの料金は4時間1000円、超過1時間ごとに300円が追加でかかります。これらはすべて同じところが運営しているので、3箇所同士で相互に乗り捨てることが可能です。例年、4月中旬から11月中旬までの期間行われています。営業時間は、8:30~16:30です。
4.十和田湖マリーナ内の休屋
注意したいのが十和田湖のレンタサイクルです。十和田湖の休憩所であるマリーナでもレンタサイクルが可能ですが、先程の3箇所とは違う会社が運営しているので、別の場所に乗り捨てることができません。間違えやすいので注意しましょう。
十和田湖のレンタサイクルは、1時間500円・1日2500円です。ちなみに、湖があるとなれば、湖畔を一周してみたくなる方も多いと思います。しかしながら、十和田湖の周囲の道路は険しく、弱虫ペダル状態になるので、装備を整えている本格派ならいざしらず、ノーマルな観光客がチャリで十和田湖を一周するのは普通に無理です。