南部酒造「花垣」福井・奥越前の城下町で湧き出る名水を使った地酒

福井県奥越前の城下町、七間通りにある「南部酒造」は「花垣」という銘柄の日本酒を製造している小さな蔵です。七間通りでは400年間毎朝、七間朝市が開かれてきました。豊かな農産物が毎朝並ぶ様子からも、この地が名水の町として自然環境に恵まれていることが分かります。

「花垣」は作られ始めたのが1901年、初代が試行錯誤の末に生み出したお酒です。そこから現在まで100年以上、戦時中の苦難を乗り越えて生き残ってきた銘柄です。

南部酒造「花垣」福井県/奥越前の城下町の地酒

「花垣」は、手造りにこだわって作られている純米酒です。手造りを徹底することで、目を行き届かせることができ、そうすることでより高品質のお酒を生み出せるのです。機械を使わず、人の手で醸し、心を込めて作られた、そんなお酒です。

試験醸造を繰り返す中、出来上がった酒がめっぽう好評で、藤の垣根に囲まれて、謡曲を謡ながら、酒を愛でる宴の中で、えもいわれぬ、珠玉のしずくに酔ったと記されている。

その時、謡曲『花筐』の「花垣」と言う謡の中の言葉を銘柄に選ぶ。人の心を喜ばせ、見て目を楽しませ、希望にあふれる縁起の良い言葉である。

大野盆地は真名川・清滝川の伏流水に恵まれている土地です。そのため、町には清らかな水が湧き出ていました。特にこの七間清水は、奥越前の地酒を造るのに欠かせない仕込み水として使われています。こういった自然に恵まれている土地だからこそ、美味しいお酒が造れるのですね。

▲花垣の大吟醸酒。中汲みのみを集めた大吟醸酒など、上品な味わいをもつお酒も取り揃えられている。

花垣を試飲できる

南部酒造の花垣小売店(蔵併設の小売店)では、店頭で「花垣」の試飲を行っています。人気の大吟醸から新商品、蔵直売限定酒まで、数種類の日本酒を飲み比べることができます。

奥越前の酒蔵「南部酒造」は、越前大野城などの観光の流れで立ち寄れる場所にあるのでアクセスも良いです。100年続く銘柄の味を堪能しましょう。

南部酒造(花垣小売店)営業情報

  • 営業時間:9:00~17:00
  • 定休日:不定休(12月31日~1月5日、1月の日曜日はお休み)

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