福岡城の天守閣が復元されない理由は資料不足?大濠公園も散策してきた

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福岡城跡には天守閣がありません。周辺の櫓や門は復元されたものもありますが、天守の復元の話は紛糾して揉めています。というかそもそも、福岡城には天守閣があったのかどうかすらちゃんとわかっていないので、仕方ないような気はします。

外部の人間なのであまりツッコみませんが、歴史や城に対するリスペクトがある方々と、そうはいっても観光を盛り上げることで経済を活発にしたいと考えている方々との軋轢が見え隠れしているのが分かりますね。

福岡城の天守閣は復元されていない!模擬天守反対運動と資料不足の話

▲天守台。

坂道を登っていくと、福岡城の大きな天守台が見えます。石垣で作られた巨大な台で、もしここに天守があったと仮定すると、大きさとしてはなんと熊本城と同じ規模になるんだと。 それはかなりの規模。

経済を盛り上げたい人からすれば、大きな天守ほどの分かりやすい客寄せパンダはないですからね。明らかに福岡市の観光の目玉になるはず。

福岡城は関ヶ原の後に筑前をもらった福岡藩初代藩主・黒田長政が、居城として建てたものです。櫓がたくさんあったことは事実なのですが、天守の存在はいまだに確認はされていません。資料も全然無いのです(※ただし、存在をうかがわせるような文書が近年発見されています)

▲天守台の上から見た景色。

福岡市市長が「福岡城天守閣を復元したい」とコメントしたことから始まった復元論争。国の史跡となると、テキトーにそれっぽく復元してみる…などというナメたことは許されず、れっきとした絵や図面が必要です。

現在では、そういった資料に基づく復元しか認められていません。そのため、資料がほぼ見つかっていない福岡城天守閣が復元に至らないことは仕方ありません。

昭和の時代は、ざっくり復元していた頃もあったようなのですが(ほら、熱海城が建てられるくらいですし…w) 現在では観光用にとりあえずそれっぽい城を復元するってのはだめみたいですね。

町の経済が潤うなら良いことだからやればいいのに、と私は思ってしまうのですが、そう簡単にはいかない事情を抱えているわけです。

南丸多聞櫓と西隅櫓/ライトアップもある!

▲南丸多聞櫓。

天守がない代わりに福岡城跡でメインとなっているのが、武器庫として使われていた「多聞櫓」です。江戸時代からこの場所に残るもので、重要文化財に指定されています。

多聞櫓は横に長い建物。こういった平櫓は普通、内部が突き抜けになっていることが多いのですが、多聞櫓は16個の小部屋に分かれているのが特徴です。

内部は通常非公開ですが、一般公開イベントが行われることもあります。

▲多聞櫓の内部(引用:境内の立て看板に掲載されていた写真です)

桜の季節にはライトアップも行われます。

▲多聞櫓ライトアップの様子(引用:境内の立て看板に掲載されていた写真です)

▲西隅櫓。屋根が特徴的。

潮見櫓

▲潮見櫓と下の橋大手門。

福岡城には50近くの櫓がありましたが、現在残っているのは先程の「多聞櫓」と「潮見櫓」くらいです。この潮見櫓は黒田別邸に移築されていたものを、再度城内に再移築した櫓です。

三の丸スクエア/100名城スタンプ

福岡城に関連する展示物や寄付者の名前が貼られている三の丸スクエア。100名城スタンプは受付の方に言うと出してくれました。

▲福岡城の日本100名城スタンプ。

大濠公園で綺麗な水辺をのんびり散策する

大濠公園は、元々福岡城の外濠だったと言われています。昭和に造園工事が行われて、県営公園として現在は整備をされています。

福岡城のすぐ近くにあるので、城跡見学と一緒に立ち寄るのがおすすめ。

園内には子供が遊べる遊具があったり、大人向けには日本庭園や能楽堂があったりして、広い年齢層の方が楽しめる空間になっています。

アヒルボートもあるので、水上アクティビティもできます。

▲大濠公園スタバ。

大濠公園には散策途中に休憩できるカフェがいくつかあります。こちらのスタバは店内から大濠公園の水景色を眺めることができるとあり、大人気でした。

▲池には中之島が4つあって、全て橋でつながっています。

この日は天気が良かったので、十分景観を楽しめました。サイクリングだと1周10分で回れるらしいのですが、そこまでする元気はなく。のんびり散歩して、次の目的地へと向かったのでした。

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