私が好きだった本郷にある喫茶店、”す”が思いっきり入っているプリンを出す『麦』を紹介しようと思う。喫茶店好きな人々にはよく知られているお店らしい。

競争ばかりの毎日に苦しんでいた学生時代、心が限界になると出席が必要な授業すら無視して喫茶店に逃げた。穏やかなクラシックが流れる店内でプリンを食べ、瞑想をし、考え事をし、そして単位を落とした・・・・・・・

名曲・珈琲「麦」

丸ノ内線「本郷三丁目駅」を出るとすぐ。上島珈琲の向かい、そしておにぎり屋さんの隣にあるのが「麦」だ。カード払いはできないが、近くにゆうちょのATMがあるので、現金が足りない人も安心だ。

この看板のシンプルな古さが非常に良い。無駄におしゃれ風を気取っていなくて安心する。心に潤いがないくらい疲弊しているときに、俗世っぽいキラキラした外観は勘弁してくれという気になるので、こういう雰囲気にはむしろ優しさすら感じ取ってしまう。

向かいにある上島珈琲にも行ったことがあり、そちらは今風の店内になっている。学生やビジネスマンが多く、よく混んでいる。社会に適合している系の人がわんさかいるのでちょっと疲れる、珈琲は美味しいけど。

それに対して、麦はヒマそうな人が多い(主観)。同じ場所に向かい合っている喫茶店なのに、店内で流れる時間の速度が違う感じがする。不思議な現象だ。

(上)昔の不動産屋さんみたいな外観、麦は階段を下って入る。

”本郷三丁目ビル”という、ネーミングのかけらもない看板の下から入る。階段を下って入るのがいかにも老舗の喫茶店という気がする。階段はこのように客を迎え入れてくれる。

入り口のドアを開けると、こうなっている。良いでしょう。

階段を降りると、右へ進んでも左へ進んでもどっちでも良い。両方とも客席になっている。いずれも素敵だけど、私は左の客席の方がカオスで好きだ。低いソファー席が広がっている。右側の客席は、木製のイスとテーブル席になっている。

昼間にはある程度のお客さんがいる日もあるが、密度としてはそんなにつらくない程度の混雑しか遭遇したことはない。

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店内にはレトロなクラシックが流れている。”名曲” とあるように、店内には優雅な音楽が邪魔にならない心地よい音量で流れていた。珈琲の香りで鼻から癒され、クラシックで耳からも癒される。

バリバリ頑張るのも良いが、たまには立ち止まってゆっくりする時間が必要だ。そしてゆっくりしていると、次第に冷静さを取り戻せる。すると頭が冴えてくるので、一人でプリンを食べながら考え事が始まる。直前までぐちゃぐちゃしていた頭の中が急に整理され、自分でもびっくりしたりする。

”す” が思いっきり入っている麦のプリンアラモードが好き

かためのプリンだ。めちゃくちゃ ”す” が入っている。プリン界の常識をフル無視しているところが素敵だ。フルーツも缶詰で、無骨な感じが良い。単品だと450円、ドリンクとセットだとちょっと安くなる。器は見たことないレベルのレトロさで、さすが1960年代に誕生した喫茶店。

他にもメニューの品ぞろえは多数。モーニングのセットもある。店内ではナポリタンを頼んでいる人をよく見かける。ナポリタンは600円なので、だいぶ安い。

特急電車の座席みたいになっている

右と左に客席があるのだが、今回は左のソファー席にした。老舗喫茶店では多いが、座席と机のいずれもが低い仕様だ。そして、このように特急電車の座席みたいになっているところが一部あり、かなり気に入っていた。

空いていたので、少しだけ記事を書こうとしてパソコンを広げたが、全然書けなかった。麦はボーっとするところ、みたいな爬虫的な反射が脳内に出来上がっているのかもしれない。

(ロクに仕事もできないので、パソコンはこの後すぐに閉まった。)

午前中だったので、人はまばらだった。良い時間を過ごせたので満足。

ランチ・喫茶店で美味しいお店が多いので、このあたりを探検するのはだいぶおすすめだったりする。本郷ゾーンは神社も結構あるし東京観光に持って来いだと思っているんだけど、この辺だとたいてい浅草・上野に行っちゃうことが多いのかも。まあ、そりゃ、そうだよな。

▼本郷で食い散らかしたランチをまとめた

www.asasikibu.com

全面喫煙なので、苦手な人は空いている時間帯に利用しましょう。

名曲珈琲「麦」営業情報

  • 営業時間:[平日]7:00~20:00、[土日]7:00~19:00
  • 定休日:1月1日~3日
  • アクセス:丸の内線「本郷三丁目駅」徒歩1分、大江戸線「本郷三丁目」徒歩3分
  • 住所:東京都文京区本郷2-39-5

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