「瑞巌寺」は伊達家の菩提寺でもあり、国宝の本堂や庫裡が大きな見どころです。瑞巌寺の御朱印の他に四寺廻廊の御朱印もありますので、集めている方は必見です。
平安時代に建てられ、戦国時代の衰えを経て、江戸時代に再び復活した瑞巌寺。宮城県仙台で歴史をめぐる旅に出かけましょう。
瑞巌寺の御朱印と御朱印帳/四寺廻廊
瑞巌寺の御朱印は、拝観入り口の隣にある御朱印所で頂くことが出来ます。瑞巌寺のオリジナル御朱印帳もあります。値段は1200円です。
四寺廻廊の御朱印帳の頒布もあります。
- 中尊寺(岩手・平泉)
- 毛越寺(岩手・平泉)
- 立石寺(山形・山寺)
- 瑞巌寺(宮城・松島)
四寺廻廊とは、慈覚大師円仁が開いた四寺を巡ることを指します。これら4か所の御朱印を専用の御朱印帳に集めると、結願印と色紙をもらうことができます。
▲瑞巌寺の御朱印所
瑞巌寺/伊達政宗が江戸時代に再建したお寺
▲瑞巌寺の拝観券
平安時代につくられた瑞巌寺は、戦国時代を経て衰えていきました。しかしながら江戸時代の始め(1609年)に、仙台を治めていた伊達政宗が大伽藍を完成させるなど再建をはかりました。数々の粋な建物は、国の重要文化財に指定されています。庫裡と本堂は国宝指定です。
日本三景のひとつでもある松島は、瑞巌寺を含めて当時から景色の美しい場所として、よく知られた場所でした。もちろん今でもその素晴らしい景観を楽しむことができます。瑞巌寺参拝後は、松島湾沿いをゆっくり散歩してみるのもよいでしょう。
▲日本三景は「松島(宮城)」「天橋立(京都)」「宮島(広島)」の3つ。
青龍殿(宝物館)武将画展
瑞巌寺の宝物館では「武将画展(特別展)」が開かれていました。数々の有名戦国武将たちが超イケメンに描かれている、そんな展覧会です。
▲石田三成
▲相馬義胤
▲伊達政宗
▲水野勝成
他にもイケメンに加工された戦国武将たちがたくさんいました。UPした上記4枚は私の好みです( )
瑞巌寺の国宝
▲国宝である庫裡は、お寺の台所にあたる場所です。屋根の上にさらに小さい屋根が乗っかっており、これを煙出しといいます。
毎日の生活に使う実用的な場所でありながら、建物には唐草や花の彫刻があしらわれています。伊達政宗の美意識がうかがえますね。
▲瑞巌寺本堂も国宝です。庫裡とは回廊でつながっています。中でも「上段の間」の豪勢なふすまは見どころです。奥の細道の最中、瑞巌寺を訪れた松尾芭蕉が「金壁荘厳光を輝、」と詠んだ場所です。
瑞巌寺の参拝が終わったら円通院と五大堂にも行ってみるのがおすすめです。いずれも伊達政宗に関わるスポットですが、今回は時間の関係で「五大堂」にのみ行きました。
五大堂/東北地方最古の桃山建築
五大堂は、瑞巌寺から徒歩で3分程度の場所にあります。807年に坂上田村麻呂が建てた毘沙門堂が五大堂のはじまりだといわれています。その後、瑞巌寺を開山したときに五大明王像を安置しました。これが五大堂の由来です。
▲五大堂のすかし橋。五大堂は、島全体が聖域として大切にされてきました。参拝前に気を引きしめてもらうため、あえてこのような造りの橋をつくり、自分の足下をよく見させながら参拝客を渡らせたといわれています。
▲五大堂。五大堂の御朱印は瑞巌寺で受けることができます。
瑞巌寺の参拝情報
- 拝観料:大人700円、小人400円
- 開館時間:8時
- 閉館時間:17時(4月~9月)、16時半(3月と10月)、16時(2月と11月)、15時半(12月と1月)