愛媛県松山の道後温泉街に鎮座する伊佐爾波神社は、八幡造りの貴重な社殿で有名です。国の重要文化財にも指定されており、見ごたえのある姿です。
道後を見下ろす高台へ 135段の石段を登る
伊佐爾波神社に向かって歩いていると前方に目立つ朱色の楼門が見えてきます。それと同時に目に入るのが、圧強めの石段。何だか和歌山にもこういうところあったなと思いつつ、意を決して登ります。足場は整っている方ですが、それなりに不安定な部分もあったのでヒールだと危ないかもしれません。
重いバックパックを背負っていた為、息も絶え絶えになってしまいましたが、上を見上げれば鮮やかな朱色の社殿。何とか登り切ります。
途中で振り返れば、道後の町が一望できます。
「伊佐爾波神社」八幡造りの社殿が見どころ
華やかな朱色の社殿は目が惹かれます。前方へせり出した唐破風の屋根が素敵です。
八幡造りは、2棟の建物を前後にくっつけてひとつにしている形の建築様式をいいます。伊佐爾波神社の他に、大分の柞原八幡宮(重要文化財)・宇佐神宮(国宝)・京都の石清水八幡宮(国宝)が有名です。((伊佐爾波神社は「宇佐神宮」「石清水八幡宮」とともに、日本三大八幡造りといわれる。))
由緒
14世紀前半に、道後公園の麓から現在の地に移されたそうです。湯築城鎮守の役割を担っていました。創建は謎のままですが、文献((『延喜式』のこと。延喜式とは、醍醐天皇が諸宮司の守るべき施行細則をまとめたもの。))から少なくとも1000年以上前にはあったのではないかと考えられています。
伊佐爾波神社は心願成就のご利益で有名です。松平定信が八幡様に祈願して流鏑馬を成功させたといわれていて、的を矢で射抜いた心願成就お守りの頒布もあります。他にも、縁結び・学業成就が信仰されているそうです。
「騎馬武者像」や美しい彫刻で彩られる伊佐爾波神社の回廊
社殿の回廊はぐるりと一周歩いて見学することができます。『騎馬武者像』(モデルは源頼朝だといわれている)や『旭日双鶴図』(鶴の夫婦、縁起物。)が鑑賞でき、彫刻などの細かな装飾も凝ったものが多いため楽しめます。
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