宿泊場所を仲介しているサイトから申し込みする人が増えたこのご時世、宿の口コミ評価を気にする人も多いです。口コミって泊まった人の主観で勝手に書かれるものですから、悪く書かれてしまう宿もあったりします。
今回、福岡博多の「ミコハウス」に宿泊。某サイトで★1をつけられていて(筆者の宿泊時)いったいどんな感じなんだろ?と気になったので行ってみました。
感想なので主観的な話にはなりますが、私は言われているほど悪い宿ではないと思いました。というか、これこそ「ゲストハウス」の原型かと。主さんとも雑談できたし、小さな想い出もできた。
確かに、ノーマルなイマドキお洒落ゲストハウスだと思ってここに来ると「おやおや…?」となりますので、その辺は自己判断で。
ゲストinn ミコハウスに泊まってみた
中洲川端駅から徒歩8分。グーグルマップのアイコンがペットショップになっていたので、ちゃんと実在するのか心配になりながら向かったことは秘密。元々、トリマー教室をやっててそれを改装したらしいので、その名残りでしょう。
入り口を入ると突然のベットルームにおののきます。(これが噂の…。)と思いつつ、どこでチェックインするんだろ?と戸惑っていると、奥からおじ様が登場。中央のテーブルで宿泊台帳を記入したり、説明を受けます。
丁寧に対応してくれたし、接客面で不満を持つことはありませんでした。
年配夫婦が運営していて、奥様にも途中で遭遇しました。お風呂の時に色々気遣ってくれて、嬉しかったです。私にはまともに祖母や祖父と呼べる人がいないので、「また来てね」と笑顔で言われて若干グッときてしまいました。明るくて気さくな方でした。
▲もらっちゃった!!
設備
▲2段ベッド上段。
注意したいのが、カーテンで仕切られているのはベッドの下段だけという点です。上段はカーテンが一切ないので、プライバシーを気にする人には合わないでしょう。
せっかくなので私は上段に泊まってみたのですが、女の人におすすめできるかというと、別に泊まってもいいでしょうけど手放しで全ての女の人にはおすすめできないですかね。某大型キュレーションサイトでは「女性におすすめ!アットホームで安心」みたいな書き方を(実際に泊まってないであろう)ライターがしていましたが、それはズレてます。
ただ、これが悪いと言うつもりは毛頭なくて、ゲストハウスって元々こういうものじゃないですか。これこそ、”旅” ですよ。旅に必要なものが揃っていて、基本的に寝るだけ。それにプラスして気さくな主さんたちとのあったかいやり取りがあるなら、素敵な想い出の完成です。
しかもアメニティは全部ついてます。石鹸類はもちろん、歯ブラシやレンタルタオル、カミソリ、アイマスク等は無料です。他のゲストハウスだと小銭を取られたりしますが、ミコハウスはそういう内課金みたいなことはしていません。
▲各ベッドには電源コンセント。たこ足なので、数も十分。電気がないとしんでしまう現代の旅人には嬉しい限り。
▲無料Wi-Fiもばっちり。
▲近くのお店の割引券ももらえる。
シャワールームは、”実家のお風呂” って感じです。洗面所にタオルがあるので、そこから自由に使ってOK。石鹸類はついているし、ドライヤーも無料で使えます。
シャワールームを使いたいときは、主さんにまず声をかけます。そして空いていればそのまま案内してくれます。男女一緒らしいので、絶対に鉢合わせることは無いようにしたい、という配慮からそういう仕組みになっているのでしょう。
いつでも自由にシャワーを使いたい…と考える人には向きません。
夜間について
23時にドミトリー部屋は消灯しますが、門限があるわけではありませんので、遅くまで好きなだけ博多の街を楽しんでも大丈夫。何時に帰ってきてもOKです。
もちろん他の方は寝ていらっしゃるので、音には配慮しましょう。当たり前ですけど、中州で遊んで泥酔して帰ってくるのはナシです(迷惑)
さらに、ドミトリーのすぐ隣の事務所スペースには、主さんが夜間も常駐していますので何かあったらすぐにお願いできますし、防犯面も安心です。
当然、貴重品類は自分でしっかり管理すべきですが、すぐ隣にいつも人がいるというのはある程度、盗難の抑止にはなっているでしょう。
韓国人の宿泊客が多い
韓国の何かのサイトに掲載されているのか不明ですが、ミコハウスは韓国人に大人気です。実際に私が泊まった日にも、韓国人が半分以上。安いし、オーナーさん方の人当たりも良いし、口コミで広まったのかもしれませんね。
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旅に必要なものは最低限全てそろっています。ただし、特におしゃれな雰囲気を求める人には向いていませんし、プライベートを全部守りたいとか、他の人のことが気になってしまう人はやめた方がいいです。
ビジネスホテル系、古民家アットホーム系等々…ゲストハウスのタイプには色々ありますが、あえて分類するとすれば、ミコハウスは「実家系」ですね。
一人旅をよくするような、「旅」好きな人にはいいかも。最小限の設備と寝床、そして人との関わり、これこそゲストハウス。早朝にも関わらず「じゃあね、また来てね!」と送り出してくれたオーナーさんに感謝!
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