飯盛山は、白虎隊にまつわる史跡や博物館もあり、セットで巡るのがお馴染み観光ルートです。中でも「さざえ堂」は会津でも有名な観光スポットです。御朱印もあります。
さざえ堂は、2層のらせん構造になっている非常に珍しい建物で、テレビでも良く取り上げられることが多いです。会津に来ることがあればぜひ立ち寄っていただきたいです。
戊辰戦争で鶴ヶ城を守るために駆り出された、10代の幼い少年隊です。敗北を悟り、燃え盛る会津の町を見ながら、飯盛山で集団自決をしました。白虎隊には生き残った人がいたため、彼らのエピソードが現代まで語り継がれることになりました。
会津藩では、部隊を年齢別に分けて編成していました。部隊の名前には、四神の名前をそれぞれあてがいました。壮絶な最期を遂げた青年たちの白虎隊がもっとも有名ですが、他にも朱雀隊(壮年)・青龍隊(中年)・玄武隊(老年)もありました。
目次
動く坂道で山の上まで
動く坂道で上まで向かう(有料)
まちなか周遊バスで、飯盛山の麓までやってきました。山の上まで階段が続きますが、エスカレーターも用意されています。階段で行くなら無料ですが、エスカレーターに乗ると有料(大人250円)なので、もったいないかなとも思いましたが、乗ってみたい好奇心が勝ちました。
上まで一気に連れて行ってくれるので、体力と時間を温存できます。白虎隊の史跡やさざえ堂までは、途中急な石段もあります。文明の発展と技術力に感謝して、ありがたく使わせていただきましょう。
飯盛山の御朱印
飯盛山では御朱印が3種類いただけます。
飯盛山「忠烈白虎隊」
飯盛山の御朱印(書置き)
- 動く坂道の切符売り場
- 坂を登ったところにある土産店(飯盛分店)
こちらの2か所で頒布されています。授与時間は、飯盛分店の営業時間8:00~17:00(変動あり)とされてます。
会津塗りの御朱印帳(8500円)
会津名産品の取り扱いもあり、会津塗りの高級御朱印帳の販売がありました。伝統工芸品なのでなかなか手が出しにくいお値段ですが、非常に美しいです。
飯盛山 月替わり見開き御朱印
さらに、飯盛分店では月替わりの見開き御朱印も頒布しています。
飯盛分店では五代目墓守の方が、歴史に触れるため遥々訪れた人へ心を込めて、丁寧に直接記帳していました。しかし、一部の非常にマナーの悪い観光客クレーマーに疲弊されてしまい、直接の記帳は辞められてしまいました。丁寧に書いているからこそ時間がかかるのに、「早くしろ」等々、ありえない言葉をかけられてしまったようです。話を聞くだけで心が痛みます、、
一時期は頒布自体停止していましたが、現在では書置きであればいただくことができます。
宇賀神堂「白虎隊十九士霊神」
宇賀神堂の御朱印
宇賀神堂の御朱印帳(2000円)
飯盛分店からさらに進むと、さざえ堂があります。さざえ堂の向かいにある「宇賀神堂」でも御朱印が頒布されています。いただける場所は、すぐ左手にある売店です。
売店
さざえ堂自体の御朱印はありませんが、宇賀神堂とさざえ堂は同じ場所にあるため混同して、宇賀神堂の御朱印が「さざえ堂の御朱印」といわれていることもあります。
「白虎隊十九士の墓」白虎隊の自刃の地
白虎隊十九士の墓
慰霊碑
敗北を悟った白虎隊のうち20名が、ここ飯盛山で自刃しました(内1名は助けられたため、亡くなったのは19名です)。悲惨な歴史は続きます。会津藩は戊辰戦争で新政府に歯向かっていた側だったため、敗北後は亡くなった白虎隊の埋葬を禁止しました(遺体を野ざらしにするように命じたということです)。
途中、飯盛山関係者が悼んでこっそり埋葬しようともしたそうですが、バレて処罰されるなど苦難の連続でした。明治時代に入って、ようやく合葬できることになり、以降慰霊碑が建てられました。
白虎隊が自刃した場所へ
鶴ヶ城の方向を見ている
火の海に包まれた会津の町を見て、彼らは何を想いながら亡くなったのでしょうか。
イタリー記念碑やドイツ記念碑など、白虎隊の精神・行動に感銘をうけた諸外国から送られた碑も見どころです。
また、ここには飯沼貞吉さんのお墓もあります。白虎隊20名のうち、唯一生き残った男性のお墓です。自分だけが生き残ってしまったという自責の念に駆られて、苦しみ続けたそうです。ただ、彼がいたからこそ、死に向かう白虎隊の詳細が世間に知られて、後世まで伝え残されることになりました。
白虎隊記念館
会津出身の弁護士によって建てられました。白虎隊をはじめとする会津藩武士の最期を後世に伝え残したいとの思いで、私財を投げうって造ったそうです。戊辰戦争に関連する資料や白虎隊の遺品が収蔵されています。
- 火曜定休
- 9:00~16:00(入場締め切り15:30)
- 大人400円、高校生300円、小中学生200円
飯盛の先祖が建立した「さざえ堂」
さざえ堂
飯盛の先祖によって建立されたお堂で、西国三十三観音菩薩を祀っていましたが、仏像は神仏分離で片づけられてしまいました。正式名称は、円通三匝堂です。さざえ堂の由来は、建物の外観がさざえの殻に似ているからです。
1つの塔なのに、上りと下りが交わらないように作られているのが最大の特徴です。2つのらせんが交わらない造りになっています。さざえ堂は拝観料を払えば、中に入れます。上まで登って、そのまま下まで降りてきてすぐ終了してしまいますが、ぜひ実際に、不思議ならせんの体験をしてみましょう。さざえ堂は日没を目安に閉まるので、観光される方はご注意ください。
拝観券(大人400円)
さざえ堂入口
中は坂道になっていて、階段ではない
さざえ堂の頂上
頂上まで進むと、そのまま下りの道へ続いている
宇賀神堂と供養塔
宇賀神堂
さざえ堂の向かいには「宇賀神堂」があります。元々は白蛇を祀っていましたが、戊辰戦争後に白虎隊十九士の霊像も合わせて祀られることになりました。
供養車(車輪を回したときに鳴る音で、白虎隊の魂を鎮める)
宇賀神堂の向かって左側にある「飯盛本店」というお土産屋さんで、御朱印がいただけます。
飯盛山の基本情報
- 〒965-0003 福島県会津若松市一箕町大字八幡大和山乙
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