山形長屋酒場は山形駅近くにある郷土料理屋です。旬の地の物を使った料理が評判で、地元民にも観光客にも人気のお店。日によって、店員さんによる花笠踊りが披露されることもあるそうですが、この日はやってませんでした。
山形郷土料理といえば、真っ先に思い浮かぶのは「芋煮」。山形長屋酒場では地域ごとに特色ある様々な芋煮が楽しめます。通常2~3人前の鍋で出てきますが、1人前用の小さいサイズもありますので、ひとり呑みにも最適です。
山形長屋酒場で山形郷土料理と地酒を愉しむ
- 山形地酒といったら、初孫だろうか。
- 店舗入り口は小さく、かがんで入る。ワクワク心がくすぐられ、期待感が掻き立てられる。
- 入口で頭をぶつけたら願掛けするらしい。店舗の外から遊び心が満載。食事処でもあり、エンタメを楽しむ場所でもある。
お店に入ると元気の良い店員さんがメニューの説明やおすすめを教えてくれます。山形にこだわり、方言交じりで接客してくれます。接客はか・な・り良いです!そしてなんというか…、美男美女ばかりです(重要)。
通常メニューの他に、山形郷土料理のメニュー表と地酒のメニュー表があります。こんな風に別枠で特集してくれることで、私のような観光客にとって選びやすくなっていました。地元の方と観光客と、両方に配慮しているのかなと感じるなど。
メニューはただ料理が羅列されているのではなく、料理の説明も載っています。雑誌のように楽しめる紙面づくりがされているので、話のネタにもなりそう。
山形の芋煮
- 芋煮は1種類だけでなく、山形の地域ごとに特色ある芋煮が用意されている。
山形の秋の風物詩といえば、芋煮会フェスティバル。馬見ヶ崎の川原で直径6メートルの巨大鍋を使って、30,000食の芋煮を参加者で役割分担し、協力して作ります。
京都の郷土料理・芋棒が起源と言われていまして、江戸時代に京都から荷物の運輸をしていた船頭さんが、この川原で地元の里イモを使った芋煮を食べていたのが始まりだそうです。
地方によって特色が異なり、具や味付けも変わってきます。迷いましたが見た目が定番の芋煮と同じだったので、村山地方の芋煮を注文。
- 村山地方の芋煮。1人用鍋 690円。あまからの味付けに柔らかく煮てある里いもが合います。濃いめ。
鍋のサイズは色々あり、それぞれ価格も変わります。メニューには大と小(小でも量は結構ある模様)しか書かれていませんが、1人用のもっと小さい鍋もあるので、ひとり呑みする人は店員さんに聞いてみましょう。個人的には、お酒呑みつつだと1人用でもちょっと多かったです。
あまからく味付けされた芋煮は、どこかホっとします。具は、里芋、肉、ネギ、キノコ。特に、里芋にはしっかりと味が染み込んでいて美味しかったです。他の地方の芋煮も食べてみたくなりますね。
山形郷土料理といえば、他にはだだちゃ豆、だし、納豆汁なんかがあります。
山形の地酒
- 山形の地酒メニュー表。時間帯が深くなると、品切れも出てきます。
山形の地酒ももちろん豊富に取り揃えられています。たくさん呑んでみたくなりますが、グラス890円なので控えめにしないと財布が厳しい。初孫を注文したものの、品切れ。代わりに楯野川を注文。
- 楯野川源流冷卸のグラス。辛口の中でも豊醇タイプだろうか、どっしりした味わい。芋煮とばっちり合いました。
店内の様子と山形花笠踊り
- カウンター席。一人でも気まずくない造りで料理と酒を愉しめる。
- 山形花笠。日によって店員さんによる、花笠踊りが店内で催される。見たかった。
- お通しで出てきた鮭とばを炙って食べる。
- 陶板焼き。これも山形県産が使用されている。
- 山形県産原木舞茸の天ぷら。あまり注文する気がなかったのに、店員さんが可愛すぎてうっかり注文してしまった。
玉こんにゃくとお麩のピザも非常に気になっていたが、お腹の方が限界に達したので諦め。料理と酒に満足したことはもちろん、店内の素敵な内装や店員さんとのお喋りにも楽しませていただきました。
山形の夜、美味しい食事がしたいなら絶対おすすめ。