「連絡船うどん」は高松駅にある駅うどんで、改札の外からでも内側からでも食べることができます。岡山と香川を結ぶ瀬戸大橋線が開通する前は、岡山県・宇野と香川県・高松をつなぐ「JR宇高連絡船」がありました(現在は廃船)。その船上にあった讃岐うどん店が、現在の連絡船うどんの前身です。
当時は、海に向かってどんぶり片手にうどんをすするサラリーマンや、舟の上でうどんをすする乗船客の姿があったそうです。
高松駅の連絡船うどん、宇高連絡船の名残を惜しむ
1988年に瀬戸大橋線が開通するまでは、宇高連絡船が四国と本州を行き来する重要なパイプラインでした。人も貨物も連絡船で運ばれていて、その船上にあったうどん屋さんは香川民の思い出の一部となり、懐かしさから愛着へと変わっていったのでしょう。
連絡船うどんは改札内外いずれからも入れます。かつてここで、宇高連絡船の利用者が海を見ながらうどんをすすっていたんだなと思いを馳せつつ食べる1杯。
連絡船うどんのコシについて
茹で置き麺が使われていたため、温かいうどんはほぼコシがありません。コシがないのがあまり好きではない方も多いとは思いますが、このインスタント感が個人的にはたまらなかったりするものです。また、冷たいうどんはシメるため、多少コシがある麺が楽しめるらしいです(私は食べていないので伝聞情報)。
文字通り連絡船上で営業していたときから茹で置き麺で提供されていたらしく、むしろこの麺の感じの方が当時のリアル再現になっているのかなと。ただ、人によっては現在では注文が入ってから茹でるようになった、とコメントしている方もいらっしゃるので、麺茹でオペレーションは日によるのかもしれません。
いずれにしても独特の歴史をもったうどん店です。観光の際は、立ち寄ってみるとおもしろいですよ。
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